時間・欲望・恐怖: 歴史学と感覚の人類学

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938661779

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  • 「感性の歴史」学といわれるアナール派のアラン・コルバンの19世紀民衆史に関する論文集。当時の風俗を紹介したゾラの文学にも「男の側からの女への恐怖」を読みとり、これまでの19世紀感、あるいは19世紀フランス文化論の根底を揺るがしたといえるくらいの名著。何をテーマにしてもコルバンは、誰も書かなかったことを対象にする。19世紀のブルジョワ女性は家庭内の「白い布」を管理できていなければならなかった、なんて論考はいままでなかったのではないか?

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著者プロフィール

●アラン・コルバン(Alain Corbin)
1936年フランス・オルヌ県生。カーン大学卒業後、歴史の教授資格取得(1959年)。リモージュのリセで教えた後、トゥールのフランソワ・ラブレー大学教授として現代史を担当(1972-1986)。1987年よりパリ第1(パンテオン=ソルボンヌ)大学教授として、モーリス・アギュロンの跡を継いで19世紀史の講座を担当。著書に『娼婦』『においの歴史』『浜辺の誕生』『時間・欲望・恐怖』『人喰いの村』『感性の歴史』(フェーヴル、デュビイ共著)『音の風景』『記録を残さなかった男の歴史』『感性の歴史家 アラン・コルバン』『風景と人間』『空と海』『快楽の歴史』(いずれも藤原書店刊)。叢書『身体の歴史』(全3巻)のうち第2巻『Ⅱ――19世紀 フランス革命から第1次世界大戦まで』を編集(藤原書店刊)。本叢書『男らしさの歴史』(全3巻)のうち第2巻『男らしさの勝利――19世紀』(2011年)を編集。


「2017年 『男らしさの歴史 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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