バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]

監督 : パーシー・アドロン 
出演 : マリアンネ・ゼーゲブレヒト 
  • 紀伊國屋書店
3.89
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本棚登録 : 2117
感想 : 365
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215005142

感想・レビュー・書評

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  • 最初は誰が主人公で、先も予想できないままストーリーだけがただ単純に過ぎていったので、全く面白くなかった。
    しかし、後半から楽しい展開になってきて笑いながら見ることができた。

    自分の力で現実を楽しい方向に変えていくことができる人は本当にパワフルであると改めて感じた映画だった。

    コーヒーはやっぱアメリカ人は薄いのが好きなんだと納得。

    このあとWEBで調べてみたけれども、このお店は本当にルート66のラスベガスの手前にあるらしい。コーヒーメーカーはさすがに壊れていないが、黄色いポットは置いてあるとのことw

  •  もう五年以上も前、長崎にある【あんでるせん】という喫茶店に行った。その喫茶店は知る人ぞ知るもやもやスポットであり、パワーパワースポットのようなものでもある。この映画のメタファーやら技巧に関して関係があるわけではないのだが、考えずにはいられなかった。また行きたいなぁ。

     映画の内容として一番印象的だったのは、色の使い方だった。これでもかというぐらいに色使いにこだわっているようで、赤や緑、オレンジ、黄色などの極彩色に加え、モノトーンも局所局所で挟まれていた。鮮やかな割にはチカチカする感じはなく、その霞がかった色合いは主題歌の『CALLING YOU』にも通じるところがある。

     人それぞれ態度への表し方は違えども、【寂しさ】という根本的な感情は誰もが持っている。それはきっと普遍的なもので、時代や国が変わっても共感はできる。その寂しさの中で見つける小さな暖かみのようなものが、この映画の人気の要因のひとつだろう。

     ミステリーでもアクションでもサスペンスでもない映画を観たのは久し振りだった。たまにはこういう映画も観ようと思った。

  • 砂漠のうらぶれたカフェをドイツ人旅行客が立ち寄る。

    砂漠が舞台のくせに、ぽかぽかとした空気の漂う映画。
    ストーリーに大きなメッセージ性が組み込まれているわけではないのだが、
    全編を通じて、言葉にしがたい、ほっこりとした塊をもらえる感覚。

    手品は、タネや仕掛けがどうなっているのかと考えながら見るよりも、
    信じられない現象が起きた!とだけ感じて見たほうが楽しい。

    壊れたコーヒーマシンも、ツカエない亭主も、小うるさいピアノも、
    それにイラつく自分も、自分が勝手に作り出している世界。手品と同じ。

    嫋やかに流れる時間に身を任せ、親愛と笑顔があれば、
    世界はこうも自分を穏やかに包んでくれる。

  • 泣かせどころのない映画で泣けるとは。最後のショーシーンは楽しい雰囲気の中、じんわり泣ける。もちろん役者さんのクオリティが高いから没頭できるのですが。

    訳あり宿泊者ジャスミンが自分の問題に悩みながら周りを明るくしていく、その過程は言葉では語られない。人の表情と画面の雰囲気で語られる。

    気難しい女主人ブレンダが、本来もっている素直さや優しさを取り戻していく。表情も声も変わってくる。女はいろいろ大変なんです。戻ってきた旦那を見て微笑むブレンダ。寂しかったんだなと。

    かさかさの野草を片手に、ジャスミンが残した靴を片手に愛の告白をする画家。返事は...あらまぁ。

    ここの女たちはみんなキュートで逞しく、男たちは、みんな頼りなくてチャーミングです。

  • DVD

    ジャスミンの、手のひらは白いのねという言葉が印象的。
    ミスターコックスがとてもセクシー

  • 「砂漠のカフェに舞い降りた天使
     このカフェに来ればあなたに会える ...」


    ミュンヘン郊外の田舎町、ローゼンハイムから観光旅行にやってきたミュンヒグシュテットナー夫妻は、ディズニーランドからラスヴェガスの道中で夫婦喧嘩になってしまい、夫(ハンス・シュタードルバウアー)と別れ車を降りたジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、重いトランクを提げてあてどもなく歩き出した。
    やっとの思いでたどりついた、さびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド“バグダッド・カフェ”で部屋を借りようとするジャスミンに、女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)は不機嫌な迷惑そうな表情を隠そうとしない。いつも昼寝ばかりしているバーテン(ジョージ・アキラー)、自分の赤ん坊の面倒も見ずに一日中ピアノばかり弾いているサルJr(ダロン・フラッグ)、ハネッカエリ娘のフィリス(モニカ・カローン)達に始終腹を立てているブレンダは、たった今ノロマな亭主サル(G・スモーキー・キャンベル)を追い出したばかりだったのだ。トラック野郎相手の女刺青師デビー(クリスティーネ・カウフマン)、ハリウッドから流れてきたカウボーイ気取りの画家ルーディ(ジャック・パランス)、そしてヒッチハイカーのエリック(アラン・S・クレイグ)と、客も奇妙なのばかり……。
    やがてブレンダは、この薄気味悪い大女ジャスミンを追いだそうと躍起になるが、彼女の怒りが爆発するのは、ブレンダの留守中にジャスミンがモーテルの大掃除をしてしまったこと。
    しかしその頃から、サルJrとフェリスがいつしか失くしていた包容力を求め、ジャスミンの部屋をしばしば訪ね、また彼女の柔和な人柄と笑顔に魅かれたルーディは、絵のモデルに、とジャスミンを口説き始める。そしてブレンダは、ある朝カフェの客相手に手品を披露し始めたジャスミン目当てに客が“バグダッド・カフェ”にやって来るのに、次第に表情をやわらげてゆくのだった。
    しかし、すっかりカフェの一員となったジャスミンに、保安官(アペサナクワット)は、ビザの期限切れと、労働許可証の不所持を理由に、西ドイツへの帰国を命じるのだった。
    数カ月後、ジャスミンは“バグダッド・カフェ”に戻ってきた。歓喜で彼女を温かく迎えるブレンダたち。そしてそんなジャスミンに、ルーディはプロポーズする。そして勿論、ジャスミンはそれを受諾するのだった。

  • 最後に、「ブレンダにきいてみる」って
    ああ、そうそう、こんな終わり方だった

    久々に観ると、覚えていたのと、どこか違う感じがしたけど
    結局は、砂埃舞う砂漠のカフェへと曲とともにすっかり引き込まれている。
    ああ~よかった

  • 原題:BAGDAD CAFE OUT OF ROSENHEIM
    ( 1987 / 91min / Percy Adlon / 西ドイツ )


    だんだん色が鮮やかになっていくのがいいです
    初めの数十分は、ブレンダがヒステリーな感じで観るの辛かったけど、徐々にみんな打ち解けていって、最後は皆笑顔で良かった

    流れるような物語で、あ!っと驚くことは何ひとつないのですが、心地いいです

  • 序盤のブレンダとジャスミンが会う所、全部逆で(座りと立ち、黒人白人、セットした髪とぼさぼさ頭etc・・・)すごいなーと思った。
    それで片方は汗をぬぐって、もう片方は涙をぬぐって、共通点は夫と喧嘩別れしたってことだけなんですね。
    そこでやられました。

    ONEPIECEの作者さんがこの映画が好きだといっていた気がするが、確かに雰囲気が似ているかも

    背景の空気感というか。
    映像のコマ割がかっこいい

  • ブレンダ人変わりすぎ
    あんなに歌うまい人があんなに卑屈な人間だったという設定が不気味

    ジャスミンの夫が最初はジャスミンを探していたのに再登場ならなかったのが残念

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