ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

監督 : ソフィア・コッポラ 
出演 : ビル・マーレイ  スカーレット・ヨハンソン  ジョバンニ・リビシー 
  • 東北新社
3.44
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本棚登録 : 2025
感想 : 353
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4933364611017

感想・レビュー・書評

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  • やや落ちぶれたハリウッドスターがCM撮影のためトーキョーに滞在する。
    彼が宿泊するホテルで、夫の仕事について来たけど放っておかれてしまう、
    同じアメリカ人の若妻と出会う。

    ソフィア・コッポラはいい。いいです。
    本作も素晴らしい出来。
    言語化困難な塊を実に見事に描いている。

    本作を「外国人から見た東京」とかいう解釈をすると本質から相当ずれる。
    舞台は別にソウルでも上海でも良かった。
    アメリカ人が異化を感じるところであればどこでも。
    ソフィア・コッポラが日本に住んだことがあるということだけですよ、そんなん。

    男はいつだって、心に抱える空疎感を持て余している。
    女のように、新居のカーペットを選ぶという実利的な選択で
    埋めることができないから。

    仕事や家庭や伴侶に不満があるわけではない。
    燃え上がるような恋や気持ちのいいセックスをしたいわけでもない。
    ただ、ため息をつきながら、かさぶたのように、
    徐々に何となく埋めていく方法しか知らないだけなのだ。

    異化にはもってこいの極東の旅先で、それは強意される。
    スカーレット・ヨハンソンが哲学科出身の若妻というのも気が利いてる。

    自分が勝手に投影しているだけかもしれないが、
    ソフィア・コッポラは、中年男性のわびさびを表現するのが実に巧い。
    単に描くだけでなく、そこに微笑みと敬意の両方を込めてくれる。
    よく分からないけど、ありがとうございます、と言いたくなる(笑)。

  • 外国人とはなしていると話題に登ることがたびたびある本作。飛行機内でみる。
    スカーレットヨハンソンが旦那に相手にされない新妻を熱演。あの美人が残念な感じを自然に演じられるのがすごい。
    日本というか主に東京の特異な文化があちこちに飛び出すが、その多くはたしかに奇抜ではあるものの、恥ずべきものではなく、誇れる個性なのではないかと思った。

  • 途中で挫折! 評価が高い理由が個人的には分からない
    これを観きるのは無理 寝ちゃう
    こんな単調なの初めてかもって思うくらい
    単調というか話がゆーっくり進んでんのかな?

    最近の作品なのに、10年以上前の日本を舞台にしてるのがよく分からなかった・・・
    あと、日本人の監督、通訳、カメラマン皆おかしいし、あの部屋に送り込まれた女性は何?
    あれはひどい
    ああいう人も居るだろうけど、こんなんばっかじゃないやろって感じもしたし・・・そういう点でもこの作品よく分からん

    ただ、日本人の発音とかが悪くて、理解するのにワンテンポ遅れてるのはちょっと笑った
    やっぱRとL苦手なんだなとか思いつつ・・・変な人やったな(結局そこ)

  • 映像的には15年くらい前の日本のイメージか。だからか、日本人として笑えるシーンがかなりあった。ほとんどコメディーになってしまっている。ラブストーリーの方はまどろっこ過ぎて結局何もない。まあでも全体的には斬新だった。日本人として。

  • それぞれが訳あって外国から東京にやって来た男女。慣れない土地でお互い寂しさを埋めるために夜の東京に繰り出す。そしてまた、それぞれの場所に帰って行く。慣れない場所に来た人のどんな想いを抱えているのか、そんな日常であって日常でない、心情が描かれる。とにかくスカーレットヨハンソンかわいい!

  • 2003年にソフィア・コッポラ監督が東京を舞台に撮影した映画『ロスト・イン・トランスレーション』。

    当時、『はっぴぃえんど』の『風をあつめて』をBGMにしたCMが流れていて、ずっと気になっていた作品だった。

    主人公のハリウッド俳優役のビル・マーレーと、カメラマンの夫の仕事で、一緒に東京に来ていたスカーレット・ヨハンソンが出会う…といったストーリーの大枠は知っていたが、DVDで観始めて、驚いた。

    「全然、字幕が出てこない…」

    でも、日本を舞台にした映画なので、ビル・マーレーが何を言っているのかわからないが、日本人の会話やビルの雰囲気とジェスチャーで、ある程度は理解出来た。

    映画が始めって、すぐにビルは、東京にうんざりする。
    すぐに「ひとりぼっち」感が演出される。

    「字幕が出ない映画」の斬新さに驚いて、しかもまさにタイトル通り「ロスト・イン・トランスレーション(翻訳に困る)」状況に観客をさせるソフィア・コッポラは、天才なんじゃないか…と思って、18分経った時、気づいた。

    字幕オフの「英語」設定になっていたことに・・・。

    それで、あたらめて字幕付きで、観直したが、最初に衝撃を受けた「ロスト・イン・トランスレーション状態」は解消されてしまい、魅力も失われてしまった。

    だが、観ているうちに、この映画はアレを読んだ時の感覚と一緒だと気づいた。
    休刊になったマガジンハウスの雑誌『Relax』だ。

    日本のハイカルチャーを取り上げた、とてもハイセンスな雑誌だった。
    ただ『Relax』は、読んでも7割は頭に残らない。
    残るのは、「オシャレを満喫した」読後感なのだ。

    『Relax』の記事を隅から隅まで、しっかりと読む人は珍しい方だと思う。
    とてもオシャレな写真付きの記事を、雰囲気で読んでた人が多いはずだ。

    映画『ロスト…』は、『Relax』の雰囲気と似ている。
    映画のストーリーや会話にあまり意味が無い。
    正確に言うと、「重要度」が低くなっている。

    映画のイメージを作っているのは、スカーレット・ヨハンソンの存在だ。

    アンニュイな表情で、トーキョーを歩くヨハンソン。
    1シーンが、1シーンが、本人が映画にも出演しているHIROMIXの写真のようなのだ。

    まるきり『Relax』じゃないか。

    この映画の正しい見方は、字幕を切って観ることだと思う。
    そうすると、『ロスト・イン・トランスレーション』状態のビルやヨハンソンの気持ちとシンクロしながら、作品を観ることができるはずだ。

    そして、映像が作り出す映画のイメージに集中が出来る。
    『Relax』は、一度読んでから、しばらく経って読み直しても、「オシャレな雰囲気」を再び味わうことが出来た。

    『ロスト…』も字幕を消してみれば、何度もその雰囲気を味わえる映画だと思う。

    ボクは映画を観ながら、最後まで、ヨハンソンが「仲里依紗」みたいだなぁと、関係ないことを思って観てた。
    できることなら、ビル・マーレーの出演部分を全てカットしたバージョンがあってもいい。

    『Relax』のようなトーキョーが、好きな人は観て楽しめる映画だけど、それ以外の人は、とくに観なくて良い映画だと思う。

  • 好き嫌いが分かれそうな感じはするけど、僕はかなり大好き。

    外国人から見た「東京」はこんな感じなのか。
    なんか違うような…。
    でも、外国人はみんな東京のことをこんなふうに思っているんだろうな。

    日本語のシーンはあえて字幕をつけない、などの監督の配慮が全くもって意味がない私達日本人にとっては、外国人とは少し違った感じでこの映画を観るんだろうか?
    自分も一度「外国人」になってこの映画を観てみたら感じ方が違うのかも。興味ある。

    東京の景色や夜景はとても綺麗。
    それだけでも観る価値あり。

  • 笑える。
    ロスト・イン・トランスレーションという題名がまさにピッタリ。

    しかしストーリーの起伏がかなり少ないのでとても暇で時間が長く感じる

  • 周りの評価がパッカリ割れるシリーズその1 これわたしダメだなあ…ていうか映画の中の「異国」を異国として見れない時点でダメなのかも、日本語分かっちゃうしな! 音楽はいいなって思ったけど、はっぴいえんどを使ったことになんだかあざとさを感じてしまったよ なんていうか全体的に中途半端だ わたしは好きじゃなかった 
    …けど、わたしの藤井隆(ていうかマシュー南)への果てしない愛で★プラス1 マシューだいすき

  • 別に自分探しの映画というわけでもなくて、ザ・恋愛の映画というわけでもなくて、好みがわかれそうな映画。
    わたしは観終わった後、もやもやしてしまいました。

    でも、言葉にしにくい感情を映像化するのはさすが…!と思いました。
    東京の夜景や景色が綺麗だったのは惚れ惚れしたのですが、
    日本人の滑稽さが表現されてあるところは見ててちょっと恥ずかしい。

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