ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション [DVD]

監督 : アン・リー 
出演 : ヒース・レジャー  ジェイク・ギレンホール  アン・ハサウェイ  ミシェル・ウィリアムズ  ランディ・クエイド  リンダ・カーデリーニ 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.79
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本棚登録 : 1232
感想 : 270
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102277734

感想・レビュー・書評

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  • 高校生のときに観て以来、久しぶりに観たけど、当時と見方、感じ方が全然違ってびっくりした。当時は号泣した記憶があるけれど、今観ると「ダメ男じゃないか!この二人は!」とすら言いたくなった。

    もちろん、当時の同性愛に対する偏見を考えれば、二人の葛藤は当然で、初めて観た時もそんな二人の気持ちに共感して胸を打たれた。
    どうしてもこの二人が不憫で…、なのにやっていることもだらしないとこがたくさんあって…。
    二人の奥さん(片方はスーパーの男といい感じだったのが示唆されているので、お互い様かもしれないが)に対する裏切りをするくらいなら、自分たちの感情を隠しながら一人身でいて欲しかった。

    現代なら単なる浮気でしかないと思う。
    が、この二人がもし、当時同性愛があまりに一般でなかったゆえに、女性と付き合い結婚することでその自分の感情から逃れようとしていたなら、仕方ないとも言える。。初めて観たときはそこに胸打たれた記憶がある。

    一緒に観ていた女子二人は、恋人が同性愛者で浮気されてたら怒るより諦めるのとショックが大きいと言っていて、感じ方は様々のよう。あとレビューを読んでいても、ゲイもの の見方が多いみたい。
    日本のメディア、バラエティの同性愛の取り上げかたがバラエティでしかないから困りよう。

  • 何?この切なさ?!

    まだまだ自由でなく、世間の目が厳しい時代のアメリカで・・・
    すっげー大自然なブロークバック・マウンテンで・・・
    一緒に働いた2人の男の物語・・・
    単なる物語ではなく・・・
    2人の男同士の恋の物語・・・
    現代の・・・
    それも都会ならまだしも・・・
    40年くらい前の田舎の・・・
    保守的な土地の・・・
    まだまだそういうのが認知されてない・・・
    時代の・・・
    まったくもって許されないような男と男の20年近くにも渡る、純愛ストーリー・・・
    (実際作中にそういう方が殺されたシーンがある・・・)
    しかも・・・
    2人してカウボーイというね・・・

    最初は男同士の・・・
    絡まりあうシーンを見て・・・
    前知識なく見たもんで・・・
    げー、オイオイオイ!?
    これはギャグなのか?!とか思った自分が超恥ずかしいくらいの・・・
    マジ純愛もの・・・
    男と女の恋愛と何ら変わるところはない・・・
    むしろ、いわゆる許されざる恋な故に、余計に、マジで切ない・・・
    相手が男だろうが女だろうが・・・
    恋愛中に抱く感情は変わらない・・・
    普遍的なものなんですね・・・
    と見ていてそれを痛感する・・・
    二段階で衝撃を受けた作品・・・
    ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの2人の俳優が魅せてくれる・・・
    そう、まさにディープインパクト・・・
    役者さまも美しいし、大自然(ブロークバックマウンテン)もいわゆる雄大で美しいし、音楽も沁みる・・・
    これはオススメ・・・

  • ここまで露骨にゲイの恋愛を描いたものを見たことなかったので衝撃。なにしろ物語がどう転がるか全く予測できないので、共感の要素ゼロの映画にもかかわらず、すっかり引きこまれてしまいました。

    それぞれ家庭を持っているのになぜ男を愛してしまうのか。おそらく本人たちだって訳わからなくなっているのであって、彼らの混乱っぷりはとにかく痛い。そりゃ彼らの家族は気の毒だし、嫌悪感もある。でも恋愛感情は理屈で動くものではないから…。

    それにしても本作と「クラッシュ」がアカデミー作品賞を争ったというエピソードは興味深いですね。片や黒人差別、片や同性愛。どちらもアメリカの病巣をえぐっているのですが、黒人差別を表立って否定することは許されないけど、同性愛は生理的な理由、宗教的な理由で否定することはありうる。だから本作は受賞を逃したんでしょうし、風当たりの強さもわかる気がします。

    ちなみに、ミシェル・ウィリアムズって野暮ったくて好きじゃないんですけど、本作のような田舎女はよく似合うというのは発見でした。

  • もしかしたら異性間では何てことない問題だったのかも知れない。
    恋愛感情が同性間で芽生えただけで、どうしてこうも生きにくくなるのか。

    好きな人に「好き」と素直に言える自分でありたい。
    そして、好きな人に「好き」と誰もが言える世の中であってほしいと切に願います。

  • 数々の賞を総なめにした映画であるが、
    生理的に受け入れられることと、そうではないこと
    そんな事実が、ある事が分かってしまった。

    同性愛に拒否を示したというよりも
    その裏で蔑ろに描かれていた家族の哀しみに対して
    共感というか怒りを感じざるを得なかったといった方が
    正しい様な気がする。

    でも、ブロークバック・マウンテンは20年経っても
    ただそんなどうしようもない2人を優しく受け入れていた。
    自然は偉大である、そしてこの上なく美しい。

  •  1963年、今よりずっと同性愛が理解されなかった頃のカーボーイ二人の愛を20年の時の流れを通して描く。
     
     監督はこの映画を「普遍的なラブストーリー」だと言う。愛してやまず、でも一緒に生きることもできず、自分や周りを苦しめてしまう姿を通して、恋愛や人生のつらさと美しさを描いている。
     20年の時間の中で主役の二人がだんだんと老いて醜くなっていく。しかし二人の中心には常にお互いがあり、それを表に出せない苦しさもずっとある。そしてもう一つ変わらないのがアメリカ北部の自然。特に雲の美しさがこの映画の大きなアクセントになっていると思う。

     確かにこれは悲恋、永遠の愛という普遍的なラブストーリーである。

  • 当時映画館で観たなぁ。いい映画だった。最後まで気が抜けない。ゲイセクシャルとは。

  • とても美しくて悲しい映画。
    ブロークバック・マウンテンは雄大で爽やかで、景色もすごくて。
    男どうしの恋愛はよくわからないけど、いろんな人の感情が切なすぎた。
    保守的なアメリカの西部で、バレないようにお互い家族を持ってたまに会う関係もつらかったと思うけど、エニスの奥さんは最初から2人の関係に気づいていて、一番つらくてかわいそうだったし、きっと恨みの感情を持ったと思う。ジャックの奥さんの感情はあまり登場しなかったけど、最後にエニスと電話で話していた感じからみてたぶん絶対気づいていたし。
    エニスは、ジャックが逝ったあとは1人でさみしい人生をおくることになったし。
     ジャックの両親も息子がゲイだったとたぶん気づいていて、早くになくしてしまって。
     人生はうまくいかないことが多いな。
    今日は指を切り落として痛かったから、みんなの感情に移入してしまった。
     退屈そうで今まで見てなかったけどいい映画でした。 アン・リー監督 いいね。

  • 男と男の恋愛の話だとは知らずに観て、途中は感情移入できずにもう観れないとも思ったけれど、最後まで観たら、「人生はある出来事である程度決まってしまって、あとはその人が起こることを淡々と受け入れて生きていくしかない」というような感じだった。
    思ったより、観た後は嫌な気持ちにならなかったところが、この作品のすごいところかもしれない。
    主人公の生き方を肯定していない、主人公にとっての美しい思い出(人目を避け、美しい自然の中での)を丁寧に描く、主人公の生き方を作ってしまった出来事を描いているのがポイントなのかな。

  • なんて書いたら良いのか分からないくらいこの映画が好き。
    1963年の夏、ワイオミング州ブロークバック・マウンテンで出会った二人が、人目を忍びながら愛を育んで行く物語。
    好きなシーンは沢山あるが、二つあげれば、一つは季節労働者として仕事を終えた二人が山を下り別れた後、別れる事など何でもなさそうにしていたイニスが路地裏に隠れ声を殺して泣く場面である。最初はジャックの方が強くイニスを求めているのだと思っていたが、実はイニスも同じくらいジャックと別れたくなかったのだと気づきもらい泣きしそうになった。もう一つは四年後二人が再会したとき、まるで喧嘩でもしているかのように胸倉をつかんでキスをする場面だ。会えなかった四年間二人がどんなに苦しい思いをしたか手に取るように分かったし彼らが対等な関係で愛情をぶつけあう様に胸を打たれた。
    女性や自らの子供をつらい目にあわせてしまった二人は褒められるべきではないかもしれないが、彼女らのことも愛していただろうし、そうせざるを得ない時代だったのだ。いくら個人の自由が尊重されるアメリカが舞台であるとはいえ、異質な存在を嫌い排除しようとする人間の本質はどこにいようが変わらない。

    ブロークバック・マウンテンの雄大な自然が「人間同士」で愛し合う二人をやさしく見守っているようで、その美しさがなんだか切ない。
    キャスティングも素晴らしく、鑑賞後に何かが心に残る映画なので、ゲイ映画だと変な先入観を持たないでまず観てみてほしい。

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