菊と刀―定訳 (1967年) (現代教養文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 2012年1月29日読了。第二次世界大戦終了後、「日本人とはどのような人種なのか?」を知るため、文化人類学の手法でベネディクト博士が「日本を訪れずに」日本人の思考・行動を支配する型、文化について分析した古典。アメリカ人についても中国人についても「よくわからない」自分だが、実は日本人について一番よくわかっていないのではないか・・・?と思わされる。こんなエキサイティングで面白い本が、60年代に・日本を訪れたことのないアメリカ人女性によって書かれていたことにとにかく驚く。受けた「恩」に対する無限の「義務」の返済、「義理」を果たさないことへの恐怖感・恥の意識、幼少の頃の自由さ・天衣無縫さと成人してからの厳格な生活の対立と「場にふさわしい行動」をとるよう躾けられ、学ぶ・・・。なんだかんだ言って、自分は典型的な日本人なんだなー・・・。

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著者プロフィール

Ruth Benedict 1887―1948。アメリカの文化人類学者。ニューヨークに生まれ、コロンビア大学大学院でフランツ・ボアズに師事し、第二次世界大戦中は、合衆国政府の戦時情報局に勤務し、日本文化についての研究を深める。晩年にコロンビア大学の正教授に任じられる。主な著書に、『文化の型』『菊と刀―日本文化の型』など。


「2020年 『レイシズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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