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感想・レビュー・書評
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ナタリー・サロート『トロピスム』
登場人物が三人称で語られることにより個々の人物というよりは自分たち、この街のどこかにいる人たちが執拗に皮肉に描写されているように思える、不思議な感覚になった。
アラン・ロブ=グリエ『迷路のなかで』
描写が非常に細かいが、少しずつずれが生じていき、絵画のなかの説明なのか物語内の出来事として描かれているのか曖昧になり揺さぶられていくのがすごかった。まるで意識が混濁していくような感覚になる。
ウジェーヌ・イヨネスコ『瀕死の王』
滑稽なほど大げさに、迫りくる王の死が描かれているが、王が逃れられない死に周囲から誘導されていく様が、現代の国や世界が環境破壊とか諸々の問題によってこのまま何もしなければ終末に向かっていく未来図と重なった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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