椿三十郎 [DVD]

アーティスト : 織田裕二 
  • エイベックス・ピクチャーズ
3.01
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本棚登録 : 245
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988064266845

感想・レビュー・書評

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  • 「黒澤明」監督の名作を「森田芳光」監督がリメイクした痛快時代劇『椿三十郎』を観ました。

    オリジナルは、以前(ずーっと前に)、多分、観たことがあると思うのですが、、、
    ほとんど覚えていないので、楽しんで観れましたね。

    -----story-------------
    とある社殿の中で密議をこらす9人の若侍。
    彼らは、上役である次席家老「黒藤」と国許用人「竹林」の汚職を暴こうとしていた。
    その粛清を求める意見書は城代家老の「睦田」には撥ねつけられたが、大目付の「菊井」に受け入れられ、この社殿に集められたのだった。
    するとそこへ、よれよれの紋付袴姿の浪人が現われる。
    そして彼は、正しいのは「睦田」で、「菊井」が黒幕だと言い放つ。
    その通り社殿は「菊井」の手下に包囲されてしまっていた。
    だが浪人が独りその窮場を凌ぎ、敵方の用心棒「室戸半兵衛」は浪人が只者でないことを知る。
    やがて浪人は、意気上がるも不安げな若侍たちに一肌脱ぐこととなるのだが…。
    -----------------------

    さすがオリジナルはクロサワ映画、、、
    今年の正月に『用心棒』を観たのですが、その続編だけあって「椿三十郎」(『用心棒』では「桑畑三十郎」でしたが…)の活躍ぶりが、とても痛快に描かれていて楽しめました。

    でも、「織田裕二」の「椿三十郎」は、なんだか違和感があるんですよねぇ。

    「三船敏郎」のイメージが強烈すぎるんでしょうね。きっと。
    「織田裕二」の演技がぎこちなく感じ、「椿三十郎」ではなく「三船敏郎」を演じようとしているような印象を受けました。

    脚本やセリフがオリジナルのままなのが、その印象をより強く感じた原因かもしれませんね。

    「黒澤明」の脚本と「三船敏郎」の演技と存在感の偉大さを改めて感じた作品でした。


    ちなみに、、、
    脇役はなかなかイイ感じで固められていて、特に「佐々木蔵之介」演じる「木村」役は良かった。


    -------------------------------
    監督: 森田芳光  
    製作: 島谷能成  
        千葉龍平  
        早河洋  
        永田芳男  
    プロデューサー: 三沢和子  
             徳留義明  
             市川南  
             田中迪  
             梅澤道彦  
    プロデュース: 大杉明彦  
            高木政臣  
            亀山慶二  
            富山省吾  
    製作総指揮: 角川春樹  
    原作: 山本周五郎  
        『日日平安』(ハルキ文庫刊) 
    脚本: 菊島隆三  
        小国英雄  
        黒澤明  
    撮影: 浜田毅  
    美術: 小川富美夫  
    編集: 田中愼二  
    音楽: 大島ミチル  
    音楽プロデューサー: 石川光  
    スクリプター: 山内薫  
    プロデューサー補: 和田康作  
              阿部謙三  
              剱持嘉一  
    ラインプロデューサー: 元持昌之  
    殺陣: 中瀬博文  
    照明: 渡辺三雄  
    製作担当: 橋本靖  
    装飾: 小池直実  
    題字: 金田石城  
    録音: 柴山申広  
    助監督: 増田伸弥  
    プロダクション統括: 山田健一  
    監督補: 杉山泰一  
    出演:
     織田裕二 椿三十郎 
     豊川悦司 室戸半兵衛 
     松山ケンイチ 井坂伊織 
     鈴木杏 千鳥 
     村川絵梨 腰元こいそ 
     佐々木蔵之介 木村 
     林剛史 寺田文治 
     一太郎 保川邦衛 
     粕谷吉洋 河原晋 
     富川一人 守島隼人 
     戸谷公人 守島広之進 
     鈴木亮平 関口信吾 
     小林裕吉 八田覚蔵 
     中山卓也 広瀬俊平 
     風間杜夫 竹林(国許用人) 
     西岡徳馬 菊井(大目付) 
     小林稔侍 黒藤(次席家老) 
     中村玉緒 睦田夫人 
     藤田まこと 睦田(初代家老) 

  • 椿三十郎と室戸半兵衛の決闘の場面は、黒澤版のスパっと切れる格好良さと比べるのも烏滸がましいほどの仰々しさで撮られていて、森田監督の作品は好きなものも多いけれど、本作では才能の差を如実に感じてしまった。

  • 別途

  • TVにて

  • 豊川悦司はニヒルなワルぶりが似あうなあ、声もいいし背の高さも好き。松山ケンイチの若サムライぶりも初々しい。風間杜夫はあんなに年取ってるのかなあ、公開時55歳。中村玉緒の超鷹揚だけど本質をついてる奥方もいい。でもあんなにゆっくりの口調でなくてもいいかも。・・と役者は皆いいのだが、長い。もっと短くできなかったのか。森田芳光は「家族ゲーム」を撮った人だったんだ、そのキュビズムみたいな感覚はこの映画には無かったなあ。セリフを黒澤監督のをそっくり使ったというが、変えた方がよかったのでは。

    かんじんの織田裕二、彼は太陽の当たるまっとうな生き方、っていうイメージ。三船敏郎が頭の隅にあるとそれはかわいそうなんだろう。


    2004日本
    2020.3.29BSプレミアム

  • 2021年3月30日鑑賞。藩内の騒動に際し右往左往する若侍たちに、素性の知らない浪人が手を貸すことになり…。黒澤映画の織田裕二主演によるリメイク、というかコピー?「劣化コピー」として巷での評判は悪いようだが(まあ、普通そう思うよね)、さすがに元ネタが名作なのでこの映画だけ見ても普通に面白い。織田裕二はオリジナルを相当意識して、「どこまで自分がミフネに近づけるか?」とテーマを置いて演じているように見え、それは相当成功していると思うが、もっとトレンディで軽い、彼ならではの三十郎の姿を見せてくれてもよかったのでは?もっとスタイリッシュでコミカルな、現代的な椿三十郎を見せてくれてもよかったのでは?とは思う。まあこれ見るならオリジナルを見る方が絶対いいわな。

  • 椿三十郎かっこつけ過ぎの感。脇を固めるメンバーが秀逸。のんびりした奥方。狸の城代。悪役3人組も。

  • 何でリメイクなんかしたのか
    原作 山本周五郎『日日平安』

  • ご存知 黒澤明映画のリメイク…というよりカラー再現映画という感じ。
    なんせセリフはもとより、カットまで一緒なので…こんな仕事よく引き受けたナーと感心するほど。自分だったらコピー映画の監督・出演なんて絶対いやだと思う。

    織田氏は黒澤版観たんでしょうね、三船さんに似せた演技をされてたので本当に残念でした。三船三十郎相手にモノマネでかなうはずがない。せめて威厳があれば冒頭の演技・セリフが空回りすることもなかったのですが。
    あと想像以上にトヨエツの演技がイマイチでした。声に張りがないんですね。
    玉緒さんや杏ちゃんのしゃべり方もオリジナルを真似ているのですが、もともと早口が得意な二人にゆっくりしゃべりが合わないし聞き苦しい、途中から杏ちゃんの場面は我慢できず飛ばしました。そういえばセリフも削られていましたね。
    最後のチャンバラだけオリジナリティを出されていました。ここまで我慢しといてなぜ…という。
    黒澤版のシナリオに敬意を表して★3より下げられませんが、本当に再度観る価値はないと思います。
    蔵之介は黒澤版とまた違った印象で、彼の演技はすごく良かったですが。

  • 織田裕二がちょっと三船敏郎の真似してるところが腹立つけど好き
    松ケンが加山雄三より頼りなさ全開なのが楽しくて好き

    やっぱり 押入れ侍のおちゃめなところが好きだなー

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