- Amazon.co.jp ・雑誌 (531ページ)
感想・レビュー・書評
-
2014-08-30
-
十二国記のみ読了
-
小野不由美著「落照の獄」が秀逸でした。
-
小野不由美「落照の獄」についての感想。
これは、今までの十二国記とはちがって、かなりというか、すごく現代的テーマ、
それも「死刑制度」を縦軸にもってきています。
横軸は、国が次第に荒れてきているその原因は何か、
ズバリ、
主上が政治に熱意を示さず、放置し出したことです。
さてさてさて、、、、、
縦軸の死刑制度。
重いですね。
テーマ自身が重いのだが、小野さんの手にかかると、それぞれの立場の人々が、
それぞれに思い悩む様が手に取るように伝わってきます。
犯罪人に極刑を言い渡すことも、新しい形の殺人であるとして、主人公に悩まさせます。
また、被害者でない多くの民衆の心理として、「それは理ではなく反射である」と述べ、
だがしかし、こうした反射もまた人としての当然の反応であることを認め、
認めた上で、死刑制度が防壁にならないことを指摘しています。
私は死刑制度には反対論者です。
感情としては「許し難い犯罪には、死刑もありか」と思うこともないわけではありません。
が、
死刑制度があっても、なくても犯罪はあるだろうし、防御にはならないと思います。
死刑という制度そのものが、統治権力の「力のさらなる増大」に繋がることを危惧するのです、、、、、、、 -
連作はあるみたいだけど、小説もエッセイ等もすべて読み切り。
毎回買わなくてもいいし、気が向いた時に色んな作家さんの短編をパラッと読めます。
http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-136.html -
十二国記シリーズ「楽照の獄」目当て。
短編ながらすごく考えさせられる内容だった。 -
んっとにかわいいなあこのぱんだは!
もうぱんだはネタ切れなのだろうか。デザインが好きだったので、リニュアルがちょっと残念。 -
十二国記[落照の獄]目当てです。
正解のない選択肢を選ばなければいけない司法の苦悩とでも言うのでしょうか。刑罰や、それがもたらす結果について色々と議論をするのですが...
被害者・犠牲者・遺族の無念、社会への影響
犯罪者の人権も守り、教化への可能性と救済
これらを検討し、双方が納得できる結論など出せるのだろうか?
自分の中でも消化が難しい内容でした。
俺も同じ感想です。
pcfさんが印象的だと掲載してくれた所が、俺も一番印象的でした。
短編なの...
俺も同じ感想です。
pcfさんが印象的だと掲載してくれた所が、俺も一番印象的でした。
短編なのに、これ程の衝撃力…
これだけ書ける作家の、これだけの作品群の一つでも映画化しないのか。
或いは賞を授与されないのかが不思議でならない気がします。