ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]

監督 : ロベルト・ベニーニ 
出演 : ロベルト・ベニーニ  ニコレッタ・ブラスキ  ジョルジオ・カンタリーニ  ジュスティーノ・デュラーノ 
  • 角川書店
4.46
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126207595

感想・レビュー・書評

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  • 【後編 メシヤ再降臨準備時代 世界大戦】
     言わずと知れた名作ですね。今更紹介するまでもないかもしれませんが、ナチスドイツが進行してきたイタリアにおける親子と夫婦の愛のストーリー。世界大戦の状況を知るひとつの資料として。

     ユダヤ人夫婦の出会いから、二次大戦が進みナチスドイツが力を持ち、イタリアにもあで進行が進むと、ユダヤ人に対するホロコーストへとゆっくりと進展する。主人公はあるユダヤ人家庭の妻子持ちの男性。天性の陽気さを持つ主人公は、収監され強制労働の虐げにあうが、子供を守るため、密かに収監者たちの宿所に小さな息子を忍ばせると、ドイツ語が通じないことをいいことに子供に嘘をつく。その嘘とは、自分たちは捉えられているのではなくて、全員であるゲームに参加をしていて、そのゲームに優勝すると戦車をプレゼントされる、というもの。息子は憲兵に見つからないようにしていることを命じ、労働に行くのをゲームと偽り、帰ってくると今日は何点とったと笑顔で答える。その父の言葉を子供は純粋に信じ、ワクワクしながら囚われの生活を過ごす。しかし、戦争が激化するとその収容所にも火の手が回り、ブレイクアウトすることになる。主人公はそんな時もすべてユーモアで息子に喜びを与え逃げ隠れし続ける。最後に兵士に見つかり、死に向かい引かれていくときも、「戦車をもらいに行ってくる」と息子に笑顔のウインクを送り、機銃の火花に無言の死を遂げる。父の死を知らない息子は隠れ続け、騒音が止む時にゆっくりと道に進みでる。そこを往来していたのは連合軍であるアメリカ兵と戦車であった。戦車を見た息子は、お父さんがゲームに勝ったんだ!と歓喜の声を上げる。その姿を見た、兵士は言葉の通じない息子を戦車に乗せて上げる。意気揚々と喜びに満ちて戦車の上から街を眺める息子は、解放された女性の一団の中に母親の姿を見る。何も知らない息子は、父の勝ち取った戦車に乗り、母親にその喜びを伝え、母は涙し映画は終了する。

     世界大戦の状況よりも、人間の本性の美しさに心を砕かれる思いです。そう言う意味では、【創造原理 ③創造目的】【終末論 三大祝福復帰の現象】に通じるところが多いと思います。フランクルの『夜と霧』にも通じますが、このように過酷な環境の中でもその美しさ失わない、一部の精神の美しさこそが、人間の希望であると思います。作品としても秀逸です。レビュー書きながら、涙が。。

    <世界大戦関係の資料>
    ‐書籍
    『夜と霧』 V.E.フランクル
    ‐映画
    『シンドラーのリスト』 スティーブン・スピルバーグ監督(アメリカ)
    『ライフ・イズ・ビューティフル』 ロベルト・ベニーニ監督(イタリア)

  • 全部グイドの言う通りだった!お父さんの言ってたゲームは本当なんだ!

    お母さんはきっと泣くだろうけど、きっと彼女も本当のことを息子には知らせないだろうから、彼はきっと、いずれ自分でそれを知るんだろうね。
    なかなか伏線のきいてて素晴らしいストーリーだった。
    自分は泣かなかったけど、泣ける映画に分類されると思う。
    泣ける喜劇。感動的だね。

  •  子役が可愛いかった。もっと見てみたい、と探して見ましたが、これしか出演してない様子。残念です。

  • 途中のくだりがよく分からなかった。
    連れて行かれるまでの流れは必要だったのかな?なんだか眠くなってしまった。。
    子供の前ではずっと明るく振舞ってるお父さん。自分だって辛いはずなのに…愛ってこーゆーことなのかなぁ。
    最後お父さんが殺されちゃうところが悲しかった。。

  • 人生には、ユーモアが必要ですね。人生には、どうしようもないことが多いけれど。

  • 完璧と言っていいほどの脚本ですね。どのシーンも無駄がなく、それがきちんとその後の伏線になっていくさまには、とにかく舌を巻く。主人公のグィドは、シェイクスピアの劇に出てくるフォルスタッフのような存在であり、リアリティとかを求めるのは野暮でしかないですね。
    世間では「泣ける映画」と言われていますが、私は大丈夫でした。っていうか、これは喜劇なんですから、泣いてたらいかんのですよ! 拍手で終わらないとね。

  • 無尽蔵の愛と想像力の物語。
    こんなにも責められない嘘はない。
    息子をだまし続け、妻の恐怖を取り払う。
    自由気ままな男がどんな状況になろうとも弱音を吐かず、狂気の世界に立ち向かっていった。

  • 人生は最悪な状況でも見方を変えれば美しく生きる事が出来るって思わせる強く衝撃を受けた映画。トップ5に入ります。

  • ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演のイタリア映画。
    ナチスの強制収容所が舞台だけど、重く暗いだけの映画ではないのが素晴らしい。前半の伏線だらけのコミカルなラブストーリーは最高におもしろくて大好きだけど、それらも全て涙の後半のための伏線なんだね。

    愛する人に見せてあげたいのは、残酷な現実よりも、幸せな嘘の世界。

  • 人生は素晴らしいものとは限らない。
    どれほど幸せな日常を送っていても、
    何の理由もなく、理不尽に、一瞬にして奪われるかもしれない。
    悲しいこともある。辛いこともある。耐えがたい苦痛もある。

    だけど人には愛がある。希望と想像力を持てる。冗談を言える。
    人生は素晴らしいものとは限らないけど、
    どれほどの絶望にあっても、
    素晴らしいと思うことはできる。
    「LIFE IS BEAUTIFUL」と言うことはできる。
    嘘でも、冗談でも、希望を持って想像力を働かせることはできる。

    最後までジョズエには涙が無い。
    成長して、後になってから真実を知るかもしれない。
    そのときは泣いてしまうかもしれない。
    それでもジョズエはきっと、人生を素晴らしいと言えると思う。
    グイド自身も、素晴らしいと思っているはずだ。
    ドーラも、もしかしたら泣いてしまうかもしれないけど、素晴らしいと言うはずだ。
    「愛してる」と言うんじゃなくて、抱き締めるんでもなくて、
    「人生は素晴らしい」と言わせることが、
    グイドなりの愛情表現なんだと思った。
    それはすごく難しいけど、すごく優しくて、力強いものだと思った。

    人生なんてどうなるか分からないし、命なんてよく分からない。
    そんなものを考えたってどうしようもない。
    だけど、自分の持ってるのが、どんな人生やどんな命だったとしても
    素晴らしいと叫ぶことはできる。
    冗談を言うことはできる。
    どうせ生きるなら、「LIFE IS BEAUTIFUL」と言いながら生きて行きたい。

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