ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]

監督 : トーマス・アルフレッドソン 
出演 : カーレ・ヘーデブラント  リーナ・レアンデション 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.78
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感想 : 354
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427647688

感想・レビュー・書評

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  • 緊迫感とはっとさせられるカメラワークと
    ぴったりな雪景色、ずっと飽きない。

    主人公ふたりの表情、どう演技指導したのだ、と思うほど見入る。

    なんて哀しいんだ。
    エリだけ年をとらない事を考えるとラストは前向きとも思えない複雑さ。

    あまり観ないヴァンパイアものの中で一番。

  • 冷たく、美しい、「静」で魅せる作品 男の子が美少年。エリの方は、どことなく中性的。 いじめのシーンや、寒空の下水色の短パンでトボトボと帰るシーンが非常に美しい。でも、やっぱり一番はラストのプールのシーンかなあ。 例のモザイクシーンと邦題が本当に残念! この2つのせいで、この作品の魅力がちゃんと伝わってないんじゃないでしょうか。でも、ヴァンパイア映画で一番好きです!

  • 綺麗で残酷。エリと一緒にいる人がお父さんでなく、かつて主人公と同じようにエリと出会った少年だったとわかった時切なくなりました。

  • 「裏切りのサーカス」の監督と聞いて。

    ラスト近く、プールのシーンが凄い!好きだなぁ。

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    怖ろしくも、哀しく、美しい12歳の初恋

  • ラストシーンに僕は焦がれる。日々探し求めている存在しない愛が見れた。

  • 平日の夜に見た。子どもが真剣に生きている映画がぼくはすきだ。キャンディを食べた後で吐いてしまうエリをオスカーはそっと抱き寄せる。このシーンが際だっていた。控えめな音楽もじんわりと心に響く。惜しいのはオスカーの悲しみに比べてエリの悲しみが伝わり辛いこと。でも見終わったあとに誰かに話したくなったり、好意的に解釈してあげたくなったりするのは良作の証拠だと思います。

  • 雪景色。白い肌。衣擦れと息の音。金髪。黒髪。もう萩尾望都を思い出さずにはいられないが、独自の美しさ独自の現実認識が確かに息づいている。

    ヴァンパイアであるということは、人間でいることから疎外された状態。

    ヴァンパイアのルールは遵守。

    一見すると小さな恋のメロディ式の純愛の話だが、よくよく考えると(ボカシの部分も知ると)小児性愛と宿主利用者の話であるとわかりぞぞぞ。

  • 全体的に淡々と進む、ゆっくりした地味とも言える映画。
    たぶん初めてスウェーデン映画を見た。
    少々グロいのだけど、雪ばかり映ったり心地よい描写も合わさってそこまでショッキングじゃない。
    けどちゃんと描かれてもいるのも良い。
    淡い恋の感じ、たまらない。
    ガラスで向かい合うシーンが好き。

    二人とも可愛い。
    オスカーがトレーニングをするごとに華奢な体がシッカリしていくのが印象的。
    ヴァンパイア物だと知らずに見たけど、かなり好きな映画になった。

    映倫によるボカシの問題があるらしく、ネットで知ったがこのボカシを入れたおかげで結構重要なところが分からなくなっている。
    ここが残念。

  • 過剰演出のハリウッド映画より、やっぱりこの手の方が好み。(『バトルシップ』のうるささに少々うんざりした直後なので余計に)
    本読まないと分からない部分もあるようですが、それはそれ。あれ?と思う部分があってもそれほど不満に思わずに見れました。
    あっさりした演出に加えて、エリとオスカー役の子がいいですね。
    エリは中性的な顔つきに声で、すっごくかわいく見えるときもあるしそうでもないようなときもあるしで場面場面で雰囲気が変わるので不思議な存在感が役にぴったり。
    オスカーは白くて白くて、ヴァンパイアのエリ以上にやたら儚げ。いじめられっ子で同級生には強く出れないけどエリと一緒にいるときにはちょっと強気な面を出したりして、そういう態度が見えることでエリが彼にとってかけがえのない存在なんだなというのが見て取れます。
    ラストの電車の中のシーンが、ほほえましくてホッとするんだけど将来を思うとやるせなくなったり…
    使い古されたバンパイアネタ(我が国には『ポーの一族』という誇るべき名作もありますしね)ですけど、奇をてらわず王道を行きながらも「いいもの見たなー」と思わせてくれる映画でした。

  • てゆーか、邦題!
    と、あのボカシの真相を知っているみなさんは怒っていることでしょう。
    私も腹立たしいです。映倫め。融通きかないね。


    でも12歳の初恋を描くことに関しては、
    エリは女の子と考えることで
    シンプルになった分よく伝わってきたのも事実です。
    いじめられっこで疎外感をおぼえている少年が、
    同じように社会全体から疎外されるヴァンパイアの少女と
    絆を結ぶ。彼らは助け合い、
    その純粋な絆ゆえ、時に倫理から外れたこともする。
    実にシンプル。わかりやすい。

    原作だと、もっとエログロが盛り込まれているらしいですね。
    意外だったのは、エリと保護者っぽくふるまっていた男の関係。
    わたしはてっきり彼こそが先代オスカーというか、
    少年の頃にヴァンパイアを好きになり、
    ヴァンパイアのために生きる覚悟をして、
    自分だけ年を取ってしまった男・・・と解釈していたのですが、
    どうやら小児性愛者(しかも同性の方)らしくて。
    私は自分の解釈の方が好きですが、美しすぎるか(笑)


    あとラストシーン。
    いじめっこをこらしめるためにエリが戻ってきた理由はわかっても、
    どうやってオスカーの危機を知ったのかが、ちゃんと描いてほしかったかな。
    (こっそり見守っていたとか、ヴァンパイアの能力として可能とか、
    なんでもいいから、とにかく理由を知りたかった)
    そして、あのこらしめるシーンはぶいて、
    いきなり2人で旅立ってもよかったんじゃないかと思ったりします。


    でも、北欧の雪景色は美しかったし、オスカーも美しかったし、
    インテリアはおしゃれだったし・・・雰囲気としては最高に好きでした。
    まだ前半ではありますが、いちおう2012年に観た映画の中で一番のお気に入り。

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