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- / ISBN・EAN: 4988104065643
感想・レビュー・書評
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この地方の閉塞感、地方在住者だからこそすんごくよくわかります。
殺された人間、殺した人間、その親、身内、周りの人、経緯、あらゆる視点の人間の生きざまや考えが交錯して各々のやり切れない心情が風景と共に緻密に描かれていました。
妻夫木君の「目の前が海だともうどこにも行けないと感じる」という一言と灯台から臨んだ切り立った崖と海のシーンが印象的でした。
また、人間は生い立ちも選べないというのをまざまざと見せつけられました。どうにもできない環境と生まれが人を捻じ曲げたのかなあと。
出演者たちの迫真の演技に目が離せなくなりました。個人的に好きなシーンはケイゴがモンキーレンチでガラスの装飾品を叩き割ったところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
駄作。殺す/殺される双方の当事者、家族に事情や立場があるわけで、その埋められなさを持って「悪人」とはなんぞやって相対するって。。。わざわざやらんでもあたりまえすぎへん?キネ旬1位やからいやな予感はしとったんやけど、やっぱなー。考えさせる風味シネマだった。被害者をビッチキャラにして、天秤のバランス取るやり口も何だかなぁやし、大学生を犯人よりなんかあかんやつみたいにしてんのもアホかおもう。当事者でもなく、親父の行き場のない気持ちの吐口になった彼が一番可愛そうやろ!被害に絡んだとはいえ、二十歳すぎた男女の痴話喧嘩で、「何でおろしたんだー!」って、完全にやつあたりだよな。きもちはわかるが、大学生は親父に生き様を全否定されるほどひどいことはやってないわな。良くある痴話喧嘩の範疇のゲスさで、犯罪でもなんでもない。犯人や深津の空虚感?それ、増幅して意味あるんかいいな。そこかてあんまうまくやれてるとはおもわん。其々の立場を丁寧に提示しているとこはいいが、テーマがつまらんし、駆り立てる切迫感に説得力もないし、駄作と評するしかない。
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内容の割に長い。考えさせられる作品ではあるが、映画にするにはちと無理がある気がする。
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重い話題で進展が遅い。物語の筋はわかっているけど、なんかイライラしてしまう作品。前半部分までそんな印象だった。
後半、犯人と恋に落ちていた深津絵里から、悪人とは何かみたいな問いかけみたいなものがあり、ギリギリ星4つ届かずかなーって感じ。 -
どの人も不愉快だなぁ。そんな世界を黙って愛し生きるおばあちゃんの存在が尊い。