配達あかずきん 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) [Kindle]

著者 :
  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 悪人は一人だけ?殺人もない平和な推理もの

    気楽に読めるので,読み放題にはない次のシリーズを図書館で予約した。

  • 本屋さんをめぐる事件や謎を解いていく、興味深いストーリーで楽しめました。
    書店業務の裏側もチラリと見え、本屋さんで働きたいなと思いました。

  • 書店で起きる日常の謎を書店員が解く。語り手は成風堂の社員である杏子であるが、実際に謎を解くのはアルバイトの多絵という関係。書店ならではの謎と、書店ならではの真相、書店ならではの人間関係があり、本好きの人には書店のお仕事の裏側を垣間見た感じがするのではないだろうか。殺人のような深刻な犯罪が起きるわけではなく、(危険なシーンもあるが)おしなべて明るいミステリーである。さくっと読んでいい気分になれた。

  •  書店を舞台にした日常(でもないか…)の謎シリーズなんて、めっちゃ私の好みなのに、なんで今まで読んでなかったんだろう…。
     謎解き部分はもちろんだけど、本屋さんの日常業務が知れるのも魅力。ラストでほっこり温かい気持ちになれるのもいいな。
     今回はKindleで読んだけど、このシリーズ、続きは紙の本で読もう。

  • 元書店員だった作者ならではの、本屋さんのお仕事事情が興味深く、また謎解きも鮮やかで、キャラクターもうまく設定されている良作。語り部の杏子もいいが、謎解きをする多絵のメリハリのある設定が魅力。関連作品もあるとのことなので機会があったら読んでみたい。


  • パンダは囁く
    近所に住む老人に頼まれた本、「あのじゅうさにーち いいよんさんわん ああさぶろうに」とは。
    標野にて 君が袖振る
    常連の女性の行方は女子高生が話題にしていた「あさきゆめみし」に関係が?
    配達あかずきん
    美容院へ配達した雑誌に挟まれた盗撮写真と中傷の文字。
    いつ誰が何の目的で?
    六冊目のメッセージ
    入院していた女性へのお見舞いに選ばれた本たち。威風堂の店員のアドバイスというが。
    ディスプレイ・リプレイ
    人気コミックのディスプレイコンテストに参加することになるが。

    ヒヤリとする凶悪な事件から、ロマンチックな人探しまで。
    本がつなぐ人の縁、本屋さんの仕事の多様性といろんなことが楽しい一冊。
    お見舞いに本や雑誌をと思うけど、難しい。こんな本を貰えたらいいよねー。

    とうとうKindleデビュー…。
    持ち歩きは楽だけど、もう一度あのシーンを、と思うときがちょっと億劫に。

  • 久しぶりの日常の謎。創元推理文庫!懐かしい。
    北村薫さんのシリーズを全部読んだ若かりし頃を思い出した。
    殺人事件が起こるわけでもない、それでも引き込まれて読んでしまい、読後感も良い。
    この著者の本をもっと読んでみたくなった。

  • 北村薫さん好きな私にとっては、嬉しい作品。大崎梢さんの作品は『平台がおまちかね』を先に読んでいたが、こちらの方が楽しく読めた。
    欲を言えば人物描写にしろ、扱われている書籍、文学などの描写にも、もう少し深みがでてくるといいなぁ、とも思う。
    引き続き読んで行きたいシリーズだ。

  • 昔本屋でバイトしてたからすごく懐かしかったし楽しかった。
    すっきりとした読みやすい文章。
    待ち時間や、移動中…ちょっと集中しにくいところで読むなら丁度いいかも。

  • Unlimitedのリコメンドに出て来た作品。
    元書店員の大崎梢、以前からちょっと気になっていた作家。これ
    は丁度いい機会だ、ということで、迷わず読み始めてみた。

    舞台は「書店」、主人公はそこで働く2人の女性。正社員と
    大学生アルバイトの2人だが、この2人がホームズ役とワトソン役
    で、書店で起こる様々な事件を解決していく物語。残念なことに、
    正社員の方がワトソン(^^;)なのだが。

    流れる雰囲気は日常的でややユルい感じなのだが、内容はかなり
    本格寄りのミステリー。実際に書店で起こりそうな事件5篇はどれ
    もリアリティに溢れており、ユルい雰囲気ながらも手に汗を握る
    展開。いわゆる生活ミステリの中でも、かなり水準の高い作品な
    気がする。

    この作品は「成風堂書店事件メモシリーズ」の1作目。
    確認した限り続編が2つあり、共にKindleで読める。近いうちに
    制覇しちゃうだろうな、きっと。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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