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- / ISBN・EAN: 4907953042612
感想・レビュー・書評
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人は誰でもひとつくらいはコンプレックスを持っているものではないだろうか?
それを克服したい、とか
ひたすら見ぬフリをしていようとか、
対処の仕方もそれぞれだと思うが、
国民の心を捉えなければならないはずの国王が
「どもり」の為にスピーチ出来ない、というのは極めて深刻だ。
様々な治療法を試みる国王だが、
上手く言葉が出てこない、その理由が心の奥深い所にある事に気付く医師に出会えるまで、その病気を克服する事は出来なかった。
やがて、
彼が決して埋められなかった穴に、『友情』と言う二者の間に心許しあえる安らぎを持って現れた、人物との出会いが今後の彼を大きく変えていく事となる…。
三重苦と言う心の闇からヘレンケラーを救ってくれたサリバン先生を思い出した。
決して逃れられない闇、なんてもしかしたら此の世には
ひとつも無い、のかも知れない。
ただ、それに気がつくか、どうか。
他人の手を借りる、と言う事は
他人に自分の全てを委ねる事。
心許して、他人に委ねる。
そこに生まれる人との繋がりの密度の濃さこそ、命ある者にとって最も大切なものなのではないか?
コンプレックスとは、
自分が一人ではない事を気付かせてくれる為に、神が他人に預けてしまったイタズラなのかも知れない、と感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒトラーの演説を見て「なんて言ってるかは分からない…だけど上手だ」と言うシーンがよい
これから突入していくWW?に国を挙げて立ち向かおう、と下手くそでも訴える国王に感動する -
良かった!
壮大な何かがあるわけでは無いのですが、俳優たちの表情を追っていくと、心境がちゃんと出てて思わず応援したり、心配したりと忙しく楽しめました。
たまたま似たような時代背景の物を何作か見ていたので、時代背景や皮肉も理解でき更に楽しめたかな。前に見た時はここまで楽しめなかった気がするので。 -
吃音を克服しようとするヨーク公。図らずも国王になることになってしまう。
ラストのスピーチは、過度に危うく聞こえないよう、微妙な匙加減が上手く、却って感動的なスピーチとなった。 -
2010
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落ち着いてゆっくり見たい作品です。通勤中に見る作品ではなかった。同時代を舞台にした他の作品を見ると理解が深まると思いました。
言葉の意味、強さを痛感しましたし、それに翻弄される苦悩が描かれていました。