- Amazon.co.jp ・電子書籍 (244ページ)
感想・レビュー・書評
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悲劇と喜劇は紙一重って言葉のようなエピソードの数々に笑ってしまうわけだが、これが自分の身に降りかかった事だと考えると笑えない。なかでも"勃ちっぱなし"というエピソードはお股が疼くほど色々な意味で痛たたたぁ〜!で心中お察しします物語だった。極端に言えば変態の変態は変態。みんな違ってみんな良いんです。
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気味悪い表紙にそそられる背表紙の紹介でジャケット買いした一冊。著者の作品も読んだことがなかったので、軽口たたくような文体が面白かった。
神経科の伊良部(とセクシー看護師)を中心に精神由来の?奇病を患う患者のお話。結果的にはみんな治っているし名医なのか。
「一応、思ったことはなんでも実行に移すのがぼくの主義だから」
まさにその通りで、患者の話に寄り添うというか興味のままに行動して、患者に呆れさせる・こいつよりましだと思わせることが治療になっているような気がした。患者側も心の声がみんな性格悪くて面白い。
個人的には携帯依存症の「フレンズ」にひりひりした。iモードとか出てきて懐かしいのもよかった。現代にもこういう人ほんとにたくさんいると思うし、一人で生きられる強さ、適度な自尊心は子供じゃなくても必要だと思う。
強迫神経症の彼にあったように、「考えすぎないようにしよう」ということ自体もう考えていて負のスパイラルだし、人のこころと身体って難しいんだろうなと思う。フィクションで面白おかしく描かれているけど、精神病ってほんとにこんな感じなのかもしれない。
メモ
・エンドルフィン=苦しみから解き放つ装置=神の情け、死ぬ間際には気持ちいい
・深く考えないのも手
・性器が怒っている -
精神科医・伊良部が主人公の短編集。
あっという間に読んでしまった。
ユーモラスなのに患者さんたちの悩みは切実。
最初は伊良部のキモさに引いた。
マザコンで治療もめちゃくちゃで注射フェチ。
その注射を打ってくれるセクシーで無愛想な看護師さんも変。
患者さんは伊良部に振り回されてるうちに
結局最後は元気になる。
なんとなく不思議に良い話なのだ。 -
精神科医・伊良部シリーズの第一作。
軽いタッチの文体が心地よい。
気楽に読むには最適な五編の短編集。
最初は「ちょっと物足りないかも」と思ったりしたが、
読み進めるうちに癖になっていく感じ。
文庫が発売となったのが2006年なので、
さすがに“時代”を感じる。
「コンパニオン」はバブル臭が残る。
「フレンズ」は、今で言えばLINEかな。
「いてもたっても」は、共感する部分も多かった。
2作目以降も読もうと思う。 -
めちゃ面白くて、どんどん読み進められる。登場人物が魅力的で、これぞ短編小説という感じ。
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ぶっ飛んでいて、くすっと笑ってしまう。この本、昔読んだことがあって2回目だけど、やっぱり面白い。ちょっとだけ現実味をおびているところが、飽きずに読み進められて、妙に惹かれる。
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精神科医・伊良部シリーズ第1弾
久々に新刊(第4弾)が出たので復習。
心身症で腹痛に襲われるサラリーマンや、携帯依存症の男子高校生、強迫神経症のフリーライター。そんな患者たちが伊良部の奇抜なアイディアで治癒していく・・・。
伊良部って適当なんだけど名医なのかな・・・偶然かな。
患者さん達は真面目な方が多い気がするので、適当な伊良部との診察を重ねる事で真面目にやるのがバカらしくなって肩の力が抜けるのかな?
私の中の伊良部はガリガリガリクソンか、ドランクドラゴンの塚地さん。 -
登場人物が目に浮かぶような文章で、一気に読めた