てがみ [Kindle]

  • 2012年9月13日発売
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (9ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ねむい」と似た話。
    「ねむい」の主人公13歳の女の子はワーリカで、
    「てがみ」の原作は「ワーニカ」と、なむ。
    やゝこしいなあ。
    とにかく救ひがない。「ねむい」では赤ん坊を殺してしまふといふ凄惨な結末が救ひとなつてゐるが、
    本作では、書いた手紙が届く筈もなく、9歳のみなし児少年の暗黒の行く末を暗示するだけでをはつてゐる。悲し過ぎる。
    「救ひのないことが救ひなのです」......坂口安吾「文學のふるさと」を思ひ出した。

  • ユウコフ、かわいそうで泣ける。
    最後、あて先と切手のない手紙が届いた夢をみているの悲し過ぎる。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ(1860~1904)
1860年、南ロシアの町タガンローグで雑貨商の三男として生まれる。
1879年にモスクワ大学医学部に入学し、勉学のかたわら一家を養うためにユーモア小説を書く。
1888年に中篇小説『曠野』を書いたころから本格的な文学作品を書きはじめる。
1890年にサハリン島の流刑地の実情を調査し、その見聞を『サハリン島』にまとめる。『犬を連れた奥さん』『六号室』など短篇・中篇の名手であるが、1890年代末以降、スタニスラフスキー率いるモスクワ芸術座と繋がりをもち、『かもめ』『桜の園』など演劇界に革新をもたらした四大劇を発表する。持病の結核のため1904年、44歳の若さで亡くなるが、人間の無気力、矛盾、俗物性などを描き出す彼の作品はいまも世界じゅうで読まれ上演されている。

「2020年 『[新訳] 桜の園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アントン・チェーホフの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×