ジャン・クリストフ [Kindle]

  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • ベートーベンの伝記でも有名な著者の、ベートーベンをモデルにした音楽家の一生涯を描き切った驚異の傑作長編。

    時代も国も異なるはずなのに、「こんな人いる」「この感覚わかる」という、詳細で普遍的な人物造形が素晴らしい。
    ジャン・クリストフの滞在に合わせてフランス・イタリア・ドイツ・イギリス・スイスなどのヨーロッパ諸国の自然描写が、誰もが知っている原風景のような懐かしさを帯びている。

    各章が短編小説のように完結しているので、一部だけ読むこともできる。
    それでも通底する人間への信頼と、文学的高貴さは全く失われない。
    特に、「曙」のゴットフリート(3巻p1745)と「反抗」の老シュルツ(4巻P4008)のシーンは、人間と音楽への素朴な信頼に溢れたせつなく美しい名場面。

    「どの国の人々であれ 
    悩み そして 戦っており
    やがて勝つだろう
    自由な魂たちに
    ささぐ」

  • 子供用に書き換えたものらしく、あっさりと終わっています。教訓臭さがちょっとあるところも残念。

  • 10巻どうやらあるようだけど、電子書籍では2巻のみ。
    ジャンクリストフという少年(音楽の才能が素晴らしい)の
    生活苦とか初めての友達・初めての友情・家族とのあり方とか。
    読んでくうちに暗くなる…なんか報われない!!
    なぜだ!!
    かといってこの先が読みたいかと言われたら
    いや、私はいいかな。。ごめんよロマンロラン。
    だってなんか身勝手すぎるというか
    まぁ思春期だからそうなのかと思いきや
    なんだよぶっ飛んでるの主人公のほうかよ!とか。
    それにしても家族が本当にクズばっかだな。
    特に親父。グズグズなうえに最後にあっけなく死ぬとか
    えええええええええ?????
    って。
    名作なのだろうけどこの1巻でおなか一杯になった。w

  • クリストフにロラン…。サンホラを連想してDL。
    ジャン・クリストフという音楽家の幼少時代について描かれた小品。作品の前半一部らしいのですが読みやすく牧歌的でいい雰囲気でした。続きが読みたいです。

  • 「神様のカルテ3」の中で、シンちゃんとナオミが持っていた「ジャン・クリストフ」
    どう言う話か、気になってキンドルで読んでみました。

    長編である本作を、ダイジェスト版で読めると言うことでしたが・・・
    確かに魅力のある作品であろうことは分かりますが、ダイジェストではなく少年期の一部分のみ。

    これは消化不足です。
    ずいぶん昔の作品なので、出来るだけ新しいものを探して、長編を読んでみたいです。

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著者プロフィール

1866年、フランスの中部クラムシーに生まれ、1944年に没する。作家、音楽史家。第一次世界大戦中は反戦論を唱え、第二次世界大戦中も反ファシズムをアピールした。文学や芸術の領域で活動するだけでなく、現代社会の不正と戦い、人権擁護と自由を獲得するために政治的・社会的論争を起こし行動した。1915年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に、大河小説『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』をはじめ、『ベートーヴェンの生涯』や『戦いを超えて』、『インド研究』などがあり、そのほか、小説、戯曲、伝記、自伝、評論、日記、書簡などの膨大な著作がある。

「2023年 『ジャン・クリストフ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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