旅行者の朝食 (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 好きなことして好きなもの食べてパワフルな方だなぁ
    面白く一気に読めた。
    レシピの料理、作ってみたい。

  • ・文章、うまっ!ですね。
    ウンチク豊富、嫌味なし、段落の最後でくすっと笑わせるのも、その頻度と言い回しが絶妙。
    食の話がメインだが、幼少期の思い出や、ご家族のエピソードや、通訳のお仕事のこぼれ話、旅行記的な要素もあり、美味しいだけじゃない(というか美味しくないものの話もけっこうある)。
    ・読んでて食べたくなったもの。
    トルコ蜜飴(またはヌガー、せめてナッツのキャンディ)、バターたっぷりホットケーキ、お菓子の家、チーズパン、白パン、ライ麦パン、きびだんご、絶品おにぎり、冷凍白身魚の鉋屑。
    中でもトルコ蜜飴(ハルヴァ)探求の章は印象深い。
    ・ジャガイモがロシアに根付くまでの話も、知識欲が満たされ面白かった。

  • 2018-9-26

  • 話のネタを掘り下げ膨らませて、楽しく読めた。辞書やレシピなど参考文献が載せられいるのも面白かった。

  • ふむ

  • この人のエッセイはどれも面白い。

  • 面白かった。米原さんの語り口がいい。美味しそうなものがたくさん出てきて、どれも味が気になる!

  • 「ロシア」を楽しめた時代があった。

  • Audibleのポッドキャストで薦められて、Audibleで聞いた本ですね。

    米原万里さんの書かれた食事エッセイです。とにかく著者の食に対する執着というか執念が本当にすばらしく、特にお菓子である「ハルヴァ」を巡る話は本当に必見(必聴)だと思います。

    それ以外にも表題となっている「旅行者の朝食」とは何か、という話や、ロシア人の熊にまつわるエッセイの話など、話題が多岐にわたり本当に楽しい1冊です。

  • やっぱり米原万里の本、おもしろい

  • 先日読んだ『地上の飯』も食べることに関する本だったが、この本もそう。ただ、米原さんのエッセイは面白い!
    「食べる」に関するおとぎ話から、子供の頃一度だけ味わった至極の味の飴を大人になってからも追い求める執念や、日本人のソウルフード「おにぎり」についてなどなど。
    短いエッセイが次々に展開され、サクサクっと読める。

    子供の頃に食べた「とうきび」や「みかん」は今のものより甘かったなぁ。
    スペインを放浪していたとき、無性におにぎりとお味噌汁が飲みたくなったなぁ。
    友達の「どこそこでこんな料理を食べた」という話を聞いて、いてもたってもいられずすっとんで行ったなぁ。

    ページをめくる度に我が身を思い出していたりして…。

    この本に登場する「ハルヴァ」という飴を食べてみたい!!
    その他にも、未知の食べ物に妄想が膨らんで爆発しそう。
    食いしん坊には堪らない。

  • ハルヴァを食べてみたいな〜

  • ロシア語同時通訳者の米原万里さんの食べ物にからんだエッセイ。ロシア、中欧、東欧、言語、文化に絡んだ話題で面白かった。Turkish Delightって、それほどおいしくないのか!?

  • 著者渾身の一作。真面目で情熱的で、かつ知性あふれる食エッセイ。

  • 食に関するエッセイを集めた玉石混交のエッセイ集だが、著者のエッセイだけあって平均値は高い。ロシア文化圏での食事が豊かでなかった時代が根幹にあるためか、食事への渇望感が上手く描けている。

  •  著者の本業はロシア語の通訳だが、大変な食い道楽家で、ロシアだけでなくヨーロッパ各国を仕事で行き来しながら当地の食べ物を堪能しているようだ。再三語られる胃袋の強さは羨ましい限り。

     私自身は食べ物への関心が低い。母親には「何を食べさせても反応がないので張り合いがない」と嘆かれたくらいだ。著者の言う「食べるために生きる人」と「生きるために食べる人」という二分法では確実に後者に入る。

     その代わり好き嫌いはなく何でも食べる。だからグルメ的なものよりむしろ変な食べ物を食べてみたい。「現地の人は大好きだけど外国人には理解しかねる郷土料理」などと聞くと、是非食べてみたいと思う。

     本書のタイトルはロシアの缶詰の名前らしい。これはロシア人にとっても不味いものの代名詞となっているようで、市場経済ならすぐ淘汰されるものが共産主義ゆえに作られ続けた代物だそうだ。これは是非食べてみたい。

     本書全体を通じて著者の食いしん坊ぶりがたっぷり伝わってきて、ついついニンマリ笑ってしまう。酒ばかりではなく、もう少し食べ物にもこだわってみようかなと思った。

  • 「グレーテルのかまど」米原万里のハルヴァの回を観て購入。ハルヴァの話はもちろん、あまりなじみのない、ロシアの日常を知ることができて面白かった。

  • ロシアで過ごした子ども時代に出会った謎の食べもの。旅先で食べた忘れられない一皿。あらゆる食に精通する著者が綴るエッセイ。
    -----
    Kindleで買った記念すべき一冊目の本。食のエッセイが好きすぎてもったいなくて読み進められず、1年以上もほったらかしていた。

    食べ物の感想だけでなく、その土地の歴史や昔話をからめて紹介するのが面白い。見聞が広いというのはこういう人のことをいうのかな。

  • 例によってのKindle版セールで購入。

    米原さんの著書は「嘘つきアーニャ~」に続いて2冊目。
    あいかわらずすらすらと読みやすい文章で、しかもテーマが普段まず接することのない異国の食文化。一気に読んでしまった。
    何度も読める内容なので、Kindle版でなおさらよかった。

  • amazonのセールで購入しました。
    米原氏の著書は初めてだったのですが、一気に大ファンになりました。
    蘊蓄が嫌味無くさらっと網羅されてるうえにユーモアもあって、飽きずにどんどん読み進められます。個人的にロシアや東欧に興味があるのでとても勉強になります。
    YKKに騙され、鋭い観察眼の最後で涙が出るくらい爆笑し、叔父の遺言でほろっときました。
    1/4読んだところで「嘘つきアーニャ〜」も購入したのでこれも近いうちに読みたいと思います。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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