イニシエーション・ラブ (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • なんかハマらなかった。もちろん結末には驚いたけど、そこに全力注ぎすぎて本筋があんまり…

  • どんでん返し系と聞いて読んだ
    確かに2回目読まないと分からない伏線が多かった
    というか、1987年という時代や『男女7人』や音楽について詳しくないと絶対気付かない

    恋愛系のドロドロで途中しんどくなったけど最後は?があったけどよくよく考えると違う人になってるやん!となった
    ネタバレサイトでサイドA,Bの時系列を整理してあるのを読んでやっとちゃんと理解できた
    面白かったけどもう一回は良いかなと思う

    イニシエーションとは通過儀礼
    通過儀礼の様な恋愛

    「変わるということは悪いことではない」「考えを変えないことは成長を止めることだ」と諭される。美弥子は元彼から別れのときに言われた「お前にとって俺はイニシエーション(通過儀礼)だった」

    分かりやすかった考察サイト
    http://gonza.seesaa.net/article/2124042.html

  • イニシエーションとは通過儀礼のこと。

    1987年前後の大学生→上京して社会人になるころの恋人の話。
    携帯電話などない頃の恋愛はこれがリアルだったのだろうなと思う。
    男女の役割もお金の稼ぎ方も今とは違う。
    恋愛小説というより時代が見える感じがして面白い。

  • 映画観たことがあったので、仕掛けにはそこまでおおっ!とはならないものの、楽しく読むことができた!

    多分前情報なくこの本を読んでいたらなんじゃこれ!って驚きがあったと思う!
    それにしてもエンタメ感満載の本だなぁと思いました!

  • 乾くるみ(男性)の代表作で、2004年出版。
    「マユ」という女性と「鈴木たっくん」という男性の出会いから別れを描いており、サイドA、サイドBという二部構成。実はそれぞれのサイドの「鈴木たっくん」は違う男性であり、最後の二行でそれがわかる、という叙述トリックもの。

    一応「鈴木が多い地域だ」とは書かれているが、二人ともが「鈴木」であることについて納得がいかなかった。それ以外はおおむね楽しめた。
    一般的には「マユ」が平気で二股をかけている悪女、ということになるのかもしれないが、どちらの鈴木もマユの地元志向には合致しないことや、当時の女性にとって(現在もかもしれない)結婚は人生を賭けた勝負になるため、相手について慎重な吟味が必要だったことなどから、私個人としてはそこまで責める気になれない。書かれていないマユの行動の動機について考えさせられる作品だった。またマユがセックス(特に挿入)をあまり好きではないように書かれているのも、繊細な描写だと思った。

    作品の舞台が80年代なのは、話をスムーズにするためどうしても携帯電話を存在させたくないことと、ヒロインが「婚前交渉を親に知られたら勘当されるから、中絶を選ぶ」という行動をとるのをより自然に見せるためか。解説で80年代の文物が説明されているが、言葉遣いも含めて、あまり80年代のリアリティはないと思われる。

  • 最後のシーンに思わず声が出てしまった…。
    「辰也」ってどういうこと?
    うっすら思ってたけど、、、「鈴木」違い?!
    まさかの??!
    これはロマンスなのかミステリーなのか…?
    頭の中にクエスチョンマークが残った…。

  • ラスト二行までただの胸糞悪い恋愛小説じゃねえか!と思って読んでいた。
    ミステリー要素があるのは知っていて読んだけどちゃんと騙された。読み返してみるとちゃんと伏線が張られていて頭がいい作家だと感じた。

  • えっ!て感じて脳がバグった。
    ラスト2行の意味がスグには分からなかった。

    色んな伏線を見逃しながら読み進めた挙句に、見事にひっくり返されるのはやっぱり楽しい。

  • SIDE-Bのたっくんのクズっぷりにがっかりしつつ、でもなんか変だなと感じてはいたのですが、結局はっきりしないまま読み進めていき最後の2,3ページに到達して、そこでようやく「お、おまえは...一体誰なんだ?」となりました。そして読み返してやっと真相を理解することが出来ました。

    ズボンのタックとか指輪とか便秘とか「うわー!これがあれに繋がるのかー」と答え合わせをしながら読み返すのが面白かったです。

    SIDE-Aのたっくんも初めての割に上手いこと言って服を脱がせようとしていて「あ、さてはおめーも初めてじゃねーな?」とか、裏面との繋がりを考えすぎてしまい、関係ない事まで疑い始めてしまうくらいには楽しめたと思います。

  • 本は読みやすくて、すぐに2回読めると思います。映画よりも本のほうが面白いので、お勧めです。

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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