とんび (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 重松清にハズレなし!と改めて感じた。説教くさくもなく、自然と心の中に入ってくる父と息子とその2人をとりまく人たちの物語。ところどころ泣けてしまうのよ。

  • 昭和の古き良き時代を生きる腕っぷしは強いが不器用で粗暴、しかしながら心根は非常に優しい父親と、父親とは対照的に頭も良く優秀で才能もある親思いの息子の心温まるストーリーは感動しました✨

  • 感動した。子を持って親には良い本だ

  • 教訓を得た

  • やすさんのような考え方持った大人になりたい

  • 本当に泣ける作品でした。お勧めです。

  • 友人に借りて読みましたが電車で開くと毎回大変。ハンカチ無しでは読めたもんじゃない。
    気に入ったので再読の為に自分で購入しました!

  • 一般的には面倒くさいと思われるような不器用な父親だが、読んでいるうちにこれこそが真の父親像ではないかと思えてくる。特に言葉を交わさずに親子の繋がりを表現した場面はかなり泣ける。

  • 不器用な父親の深い愛情が上手く描かれてる。再読したくなる作品。

  • 読むきっかけとなったのは、先日、堀江貴文さんの「ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく」の中で、本書が絶賛されていたからです。堀江さんは本書を読んで思わず泣いてしまったそうですが、私も同じく、そこに描かれた親子の関係性に胸打たれました。
    アキラの優しい気づかいや周囲の人間の思いやりを感じながらも、ぶっきらぼうにそれを跳ね返してしまうヤスさん。その不器用さに共感しつつ、またどこかクスッとさせられます。

    アキラが小さいころから一人前の大人になるまでが描かれ、そこには妻子を持つ身として、思わずわがことのように感情移入してしまいました。
    幼いアキラがある時、母親がいないことが原因で赤ちゃん返りしてしまいます。おねしょをする回数が増えてくるようになったり。そんなアキラを見て、心の中に「再婚」を考えてしまうヤスさん。それを見かねた近所の和尚が、アキラを連れて諭すシーンにやられました(詳しくは本書にて)。母親はいなくとも、アキラを温めてやる人はいる。その言葉どおり、全編通してそれが描かれています。

    アキラは普通に反抗期を迎え、普通に社会人として成長する。大学生になれば親ともなかなか連絡しようとしないのに、社会人になると親の心配をするようになる。自分もそうでした。大学時代は連絡することが億劫になっていました。電話があってもスルーすることもあったなぁと。でも今は、以前と比べて連絡するようになったと思います。
    そう考えると、私は、ヤスさんの視点だけでなく、アキラの視点からも感情移入していた気がします。ヤスさんの気持ちも分かるし、アキラの気持ちも分かる。優しさにあふれた、気持ちのいい作品でした。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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