鼻 (角川ホラー文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 2回目は成る程!!面白い!と思ったけど、一回読んだってわからん!

    「暴落」株式が個人になる話。ある意味現在を表してると思った。

    「受難」何を言いたいのかわからないが、希望と理解が得られない苛立ち?
    思ったのは話しが通じなく自分の事しか考えてない相手に苛立ちを表してる?あと、人の話しを聞かない苛立ち?居ますよねこうゆう人。

    「鼻」これが一番嫌い。私的に村上春樹(嫌い)を思い出した。また妄想を上手くトリックとして使用してたからか…一回読んだってわからんよ。
    しかし!!!二回目は唸った。さすが日本ホラー小説大賞短編賞。差別社会を表してるのかなー?
    まースッキリしないから嫌い。すいません笑

  • 2020.04.19 読了。

    どの話も面白過ぎて一気読み。

    『暴落』
    独特な世界観で、株価?って引っかかりながらも読んでいくにつれて意味が分かり、最後はやっと救われ…ん?
    なオチに。
    世にも奇妙な物語的な話。

    『受難』
    すごく歯痒い。もどかしい思いをしならも読んでしまう。
    OLさんの行動の謎が途中で明らかになってきて、その他の登場人物もやっぱり狂っていて主人公以外まともな頭の人がいない!って気付いた時にはもう遅かった。

    表題作『鼻』
    交差してる部分がミックスして考えられず、多分これめちゃくちゃ技術的にもすごい作品なんだろうけど、きちんと理解できなくて???
    狂っているのはどっち?

  • どれもむっちゃ面白かった。設定にSFっぽさがあるんだけど、結末の恐ろしさはホラー。
    「暴落」、イン・タムさんの名前!
    「受難」、みんな話通じなさすぎて怖いけど、中でもひょこたんは白眉。
    「鼻」、どこで話が交わるのか全く予測がつかなかった。そっちだったの?二度読みしてしまう。

  • 「鼻」2回読まないと分からないが、理解するといろいろと怖いことが分かってくる。誰かに薦めたくなる1冊。
    また必ず読もうと思う。

  • 不条理なのに読みやすく、面白くてあっという間に読んでしまった。「受難」がいちばんやな話だった(でも好き)

  • レビューは未定。

  • 思ってたホラーと違ったけどこういうのもありだなぎゃあああ、ってなった。

    全体的に謎解き要素が多い、推理小説とホラーが混じったような作風。これはこれで良い。

    しかし、押しのポイントがそこだとは言え、帯にでかでかと「騙され度、No.1」とか書くのやめてほしいんだよなぁ。どんでん返し系の作品だよ、と前もって教えてしまうこのやり方、誰が得するの?

    あと、脳の怖がる部分と、「え?これどういうこと?」という部分はあんまり相性良くない気がする。怖がってると理解できずに読み進めてしまい、理解しようとすると怖さが薄まる。
    なるほどヒイィィィってどんな感情だよ。

    ただ、「隣に住んでる好青年が実は連続札時半でした」みたいな一気にくるどんでん返しはじわじわ怖いではなく一気に怖いという流れに持っていけるので強い。
    伏線が何本もあり、全部理解してようやく系はホラーや推理小説に慣れてないと楽しめないんじゃないかな、とか思いながら読んでた。

    とりあえず自分は楽しく読めたが、それでも「鼻」は解説を読んでようやく分かるポイントが幾つかあって、読み直すのもなんかなぁ、と思ってしまったのは事実。

  • 【暴落】
    「俺の株も上がった」みたいな慣用句が実際に世の中の秩序として機能している世の中。法の支配に失敗した人間が人間の株価を指標にした市場の支配で営まれている社会だが、犯罪はなくなっていないし、悪徳企業ははびこっているし、一度失敗した人間は這い上がることができない。
    「世にも奇妙な物語」系のはなし
    【受難】
    あきらかに窮地に陥っているのに、だれも救いの手をさしのべない。
    ほんの少しのことなのに全く助けてくれないという不条理。
    【鼻】
    一見、社会派な物語かと思いきや読み進めていくといい意味で裏切られる。
    タイトルにもなっている「鼻」。どんな鼻かは詳細に描写されないが、執拗に臭いを気にする男が登場したり、「テング」や「ブタ」という呼称を用いて鼻というモチーフを周辺から描いていく。読んでいると鼻に意識が集まってムズかゆくなってくる。

  • ホラーかと思ったら、SFサスペンスかなこれ。
    期待ハズレ

  • 表題作よりも他の二編のが印象に残りましたかねぇ…特に「暴落」は株式市場のことを実際の人間社会に当てはめていて面白かったです、まあ、ブラックユーモアというやつですか…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「鼻」はミステリー仕立てになっているっぽいですけれども、個人的にはあんまり…作者が設定した架空のお話というやつがどうにも苦手でして…あまりのめり込みませんでしたかねぇ。

    あ、受賞時の作者の言葉は笑いました。あとがきにあるんですけれども…これを読んだだけでも作者がユーモアのある人間だという事がよく分かりますね! 次回作が楽しみであります…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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著者プロフィール

1967年、静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。漫画喫茶の店長などを経て執筆活動を開始。2007年「鼻」で日本ホラー小説大賞短編賞、同年『沈底魚』で江戸川乱歩賞を受賞。09年「熱帯夜」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2011年『藁にもすがる獣たち』で第2回山田風太郎賞の最終候補作となる。トリックの効いた異色の作風で注目されている。

「2017年 『暗殺競売』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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