芋粥 [Kindle]

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  • 2012年9月27日発売
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  • 人はどんなに追い詰められていても小さな希望や夢を持っていれば生きていける。
    その反面その夢を他人の手で簡単に叶えられてしまうと興ざめしてしまう。
    そんな人間の複雑な感情を描いた短編。
    夢を叶えようとしてくれた男は善意からなのか悪意があったのかを語り合いたい。

  • 夢は夢として残しておく方が幸せなのか
    手に入れると色褪せてしまうのが世の常

  • 小学生のときに文学全集で読んだきりで、この年齢になってようやく再読しました。
    小学生のときは芋粥の描写に心をつかまれて、それをきっかけに思わず芋類が好きになってしまったほどでしたが、今回読んでみて、景色の描写もとても詳細で美しくて、情景が目に浮かぶようでした。みじめに描かれているはずの五位のキャラクターにも愛着を感じてしまいます。
    ただ、読後はやるせなさが残り、もの悲しいような気持ちになってしまいました。

  • 芋粥は、いじめで辛い。鼻もややいじめっぽくて辛い。
    でも芋好きとしては、この芋粥食べてみたい…。

  • 主人公は見た目が悪くて性格内気。出世はしてない。さらに、女房には逃げられ同僚には虐められ後輩には馬鹿にされ…。生きる楽しみは芋粥をおこぼれでもらう事!
    なんて、あまりにも極端な残念君だからなんだか遠い話に感じるけどさ。この人ほど人生辛くないにしても私だって毎日毎日仕事して頑張ってて時々自分にご褒美あげたりする。そういうのっていつもじゃなくて時々だからこそありがたくて、足りなくて求めるからこそ満たされるのに、人から軽ーくたくさん与えられても価値が下がる。分かる気がする。

    「そんなに芋粥好きなら、飽きるまで食べたいって願い叶えてやるよ!」ってはたから見てたら良い人な感じするけど、上から目線で嘲笑してるあたりきっとこの人こうなる事分かった上で押し付けてるよなー。嫌な感じ!

  • 山芋は好きなんだけど、これをお粥にするという発想はなかった。美味いのかと思って写真を探すも、これは微妙だ。そりゃ飽きるわ、分かる。
    しかしこののび太くん的というか、実にその日暮らしな主人公は、日本人的と言えなくもない。芋粥食えないー、でもなんとかうまいこと過ぎ去ってよかったー、やれやれ、でもう既に違うこと考えてて、適当。
    でもそれが良い。

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