千年後の世界 [Kindle]

著者 :
  • 2012年9月27日発売
3.55
  • (1)
  • (4)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (15ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 作家の名前も作品も知らなかったが機会があって読む。
    そんなに古さを感じなかった。面白かった。

  •  『三十年後の世界』に続いて読む。人類が地下都市で暮らしているのは同じ。人工臓器についての考え方は異なる。
     「一千年よりも少し眠りすぎていた。(中略)紀元でいうと三千六百年」とあるから、主人公は西暦2600年から千年冷凍睡眠していたように思えるが、執筆時期を鑑み、皇紀2600年(昭和15年)と見るべきだろう。
     ヒロインは裸の女教授チタ。出ました。『超人間X号』に並ぶ全裸ヒロイン。しかし、そこは海野十三。『〜X号』の場合、中身は中年男。本作のチタ教授も実態は903歳で、「わたしは生れつきあまり美人ではなかったのです。額はとびだし、眼はひっこみ、口は大きく、鼻は曲っていました」。
     やすやすと美人なんか出してたまるか。何だろう? このストイックな姿勢。

  • 彗星の衝突する一ヶ月後まで冷凍睡眠したままだったら幸せだったのか
    チタ教授は移民ロケットに乗りたいのか
    など気になる点が多く残ったまま終わった話だった

  • コールドスリープで1000年後の世界で目覚めた男の話。
    ちょっと終わりが中途半端のような。
    もっと続きそうだよね。

  • 冷凍睡眠を終えた男が千年後の未来を見る。

  • 日本SF界の始祖の一人とされる【海野十三】(うんの じゅうざ 1987-1949)のSF短編小説である。「一千年人間冷凍事業研究委員会」の科学者の一人が、紀元3600年2月に冷凍催眠から目覚める。時の地球は、エックス彗星が地球に衝突し破滅する運命にあり、地球から金星へ移住している最中であった。しかも、地球に最も近い火星と戦争状態にあって、移住用ロケットはことごとく破壊されていた。後ろ髪をひかれるエンディングに郷愁を誘われる。

  • 西暦2600年頃、冷凍睡眠を経て1,000年後に蘇生したフルハタの浦島太郎状態を描いています。西暦3600年の世界っていったい!?それが明るみになる作品です。少なくとも人は死なないらしいです。そして執筆した時代の反映なのでしょうか?「人類はもっと早く宇宙戦争に対して準備をすすめておくべきだった」と言うフレーズが妙に記憶に残ります。明るい未来かどうかは別として、興味津々で読み進められる傑作です!

    • boutoumetousさん
      僕が思うに、西暦2600年ではなく皇紀2600年、つまり昭和15年の千年後の世界ではないかと。書かれた時期から見て、そう考えるのが自然でしょ...
      僕が思うに、西暦2600年ではなく皇紀2600年、つまり昭和15年の千年後の世界ではないかと。書かれた時期から見て、そう考えるのが自然でしょう。では、失礼します。
      2020/10/28
全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1897-1949。推理小説家。日本SFの草分け。主な作品に、「電気風呂の怪死事件」「深夜の市長」「赤外線男」「蠅男」「十八時の音楽浴」「地球盗難」「火星兵団」など。

「2018年 『海底大陸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

海野十三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×