へうげもの(7) (モーニングコミックス) [Kindle]

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  • 豊臣軍は、小田原の北条を攻め滅ぼす。
    北条に、迎い入れられた山上宗二。
    それでも、千利休は、わびを入れれば、山上宗二を助けることはできると思い込んでいた。
    石田三成の理を持ってまつりごとをなすという姿勢で、
    山上宗二の文書から読み取り、茶具の評価の中から、
    秀吉を侮辱していると告発し、秀吉の命令で打ち首にされてしまう。
    そのことに、驚愕する千利休。
    千利休は、竹を使った茶室を作るが、
    もはや、生きることさえ意欲をなくしていく。
    千利休は、古田織部に 信長を暗殺させたのは自分だと語る。

    小田原を滅ぼすことで、伊達政宗が登場する。
    伊達政宗も、千利休の教えを請いたいと秀吉にいう。
    謝る時の白装束を進めるが、ちょっとスタイルが違う。

    古田織部は、絵柄をつけた陶器を作らせるが、まだ満足がいかないようだ。
    単純で、シンプルな 鎧に 興味を寄せ、ぶんどる。
    ふーむ。鎧を千利休に贈るという発想が、ずれていないか?

    少なくとも、豪華絢爛たるものを美としている人に対して、
    素朴な自然の味わいのある美を対峙する千利休。
    結局は、自分の創造する美に、追い詰められていく。

  • 織田有楽斎、 伊達政宗、 侘び数寄の役者が揃って来た

著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ、五百年前から五百年後へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった。

「2023年 『望郷太郎(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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