ふたりの距離の概算 「古典部」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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  • 米澤穂信・古典部シリーズ第五弾。
    時間は少し動き、めでたく高校2年生へ進級した古典部の
    面々。2年になるとやらなければならないのは、もちろ
    ん新入生の勧誘(^^;)。いろいろあってようやく1人の新
    入生女子を確保した(かに見えた)古典部だが、彼女は
    程なくして入部の取りやめを宣言。折木奉太郎は、その
    原因の究明に動く。なんと、マラソン大会の最中に・・・
    という感じ。

    約20kmを走る間に事情聴取→推理→原因究明の全てが
    行われる、という面白くも凄まじい展開。普通なら完全
    に無理がありそうな設定だが、そのストーリーが綺麗に
    流れていく様は清々しい上に圧巻である。

    いつものように誰も死なないミステリーだが、妙な緊迫
    感に溢れた物語は、そこらへんのハードボイルド系に勝
    るとも劣らない。実際、これまで読んだシリーズの中で
    は、いちばん面白かった。

    ・・・う〜ん、あと2冊か(^^;)。
    といっても、最後の1冊は企画モノなので、次が実質最
    後。ちょっと寂しくなってきたかも。

  • 読み進めていくうちに、題名がジワジワくる。
    あまりに淡々と話が進んで、面白いと思いつつ、5回以上寝落ちしたな笑

  • なんなんだよ、これ(ほめ言葉)。
    蓬の団子も嫌いじゃないんだよ、てやんでぇ。

  • これのアニメも観たいー。
    マラソン大会、地味に好きやったなあ。

著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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