悪魔の降誕祭 「金田一耕助」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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  • 短編3作収録

    悪魔の降誕祭
    女怪
    霧の山荘

    霧の山荘が一番面白かった。

  • 短編3つ収録。
    ストーリーはまずまずだが、シリーズを読み続けているひとにとっては、金田一耕助のキャラクターを楽しめる話であった。
    表題作の悪魔の降誕祭では、等々力警部が耕助はいつも犯人を死なせてしまう〜的な冗談を言っていて、作品中で言っちゃうのね!と思ったが、あのラスト。
    実はいつもわざとか?!
    耕助は実は犯罪者を相当憎んでいて、いつも死に追いやるよう仕向けているのかもしれない…なんて影を感じてしまった。
    2つ目の女怪は先生こと横溝正史とのやり取りもいいが、惚れた女にキョどる探偵。
    大失恋であった。

  • 【悪魔の降誕祭】
    表題作だが、いまいち残念な作品。事件の舞台に広がりがなく、躍動感に欠けているせいか、非常に印象が薄い。過去に読了していたことを忘れていたほど。犯人は意外だが、無理やり感が否めない。

    【女怪】
    登場人物が少なく、事件の舞台も大掛かりではないが、短編ならではの切れ味がある切ない作品。金田一の恋愛譚が絡んでいるが、とってつけたようなわざとらしさを感じさせないところが、さすが横溝翁の筆力か。一読地味だが、過去に2回もドラマ化されている。

    【霧の山荘】
    死体消失&アリバイトリックを軸にした、本格的色彩を強く感じさせる作品。根本的に犯行動機に問題はある(無意味な犯罪)が、概ね楽しんで読める。これもドラマ作品あり。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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