樽 ペルシダー [Kindle]

  • グーテンベルク21
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感想・レビュー・書評

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  • 古典的名作
    とにかく長い。樽に詰められた死体を巡ってロンドン警視庁バーンリー警部とフランスのルファルジユ警部や総監、腕利き探偵の長い長い取り調べ記録を読んでいるようだ。だからこそ細かに事の成り行きや経緯をきちんと読者に理解させてくれる。
    心の動きや情景描写など文学的テイストはあまり感じないが犯行の筋書きやアリバイなどを取り崩していく証拠探しなど純粋に楽しめる。好きな人には最高

  • 1920年。イギリスミステリの定番と知り手に取った。
    後世のいわゆる「時刻表トリック」に近く、ロンドン-パリ間の交通経路をフルに使って犯人(と樽)が何度も移動するもの。
    前後の状況が長々と書かれていくため、エキサイティングな読書体験とは言えないが、いわゆる「人や物が移動する、時刻表もの」の初期の作品として記念碑的だと感じたため☆3。
    犯人がフェリックスの手紙を偽造したくだりで、筆跡鑑定を行わなかった点がややミスか。

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著者プロフィール

フリーマン・ウィルス・クロフツ。1879年、アイルランド、ダブリン生まれ。技師として鉄道会社で働いていたが大病を患い、療養中に長編ミステリ「樽」を執筆。コリンズ社に原稿を送ったところ採用され、1920年に同社より刊行された。29年に鉄道会社を退職して専業作家となり、77歳で死去する直前まで作品を発表し続けた。57年死去。

「2018年 『四つの福音書の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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