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感想・レビュー・書評
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ディストピア小説の金字塔である1984。
個人的にはコンパクトかつユーモアが添加された動物農場のほうが好みだが、
拷問シークエンスにおける形而上学的煩悶は訴えかけるものがある。
こんなの小説の中だけの話だよ、といいきれないところがなんともぞっとさせる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体主義の世の中を写したもの。
権力への批判であったり、コントロールされる人、そしてその手段ということを考えさせられた。
私がその中で一番考えさせられたのが、言語を奪われていくということだった。言語がどんどん簡略化されていくこと、そして規制させていくことによって、民衆の思考ができなくなっていく。でも、それは現代でも簡略化していく中で私たちも思考がどんどんと簡略化していってしまわないかということは、思ってしまった。
考えないこと、そして権力構造を考えないことによって、いかに権力を保持するものがより優位な状態になるのだろう。。
小説だったけれども、小説とは思えないほど、思想が溢れているものだった。 -
ディストピア金字塔。
あの本、は正直読み解くのがきついところがあったが、後半のたたみかけは目を見張るものがあった。 -
拷問と洗脳で人格を変えるってのは、「沈黙」と同じ構成だ。
ウィンストンの心が切り替わったところが、こちらの世界の理屈では納得できないけれど、同じ状況にあれば私もやはり党を愛するようになる確信はある。 -
SFの金字塔を読めてよかった。