開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 舞台は18世紀イギリスのロンドン。
    解剖教室から出てくる謎の死体。
    作者に見事騙されてしまう。どれだけ気をつけても絶対に騙されてしまう!
    読ませていただき光栄です。

  • やりおった!やりおったぞ!アイツ!
    やられたぁ〜(° ꈊ °)✧キラーン

    舞台は18世紀のロンドン
    解剖学の発展の為に死力を尽くす
    ダニエル・バートン医師と5人の弟子たち
    この頃はまだ解剖学は世間的には認められていないために悪魔の所業みたいな目で見られていたが
    解剖学が如何に重要だと説くダニエル・バートン医師
    その信念に魅了された5人の弟子たち
    今日も墓荒らしから遺体をもらい
    開かせて頂きやす!( •̀ω•́ )✧

    とりあえずロンドン治安悪すぎるぞ!!
    治安もそうだが、法を取り締まる上の人間さえ
    職権乱用、汚職、賄賂は当たり前
    無茶苦茶じゃあねーか!笑笑( ꙩᯅꙨ )
    そして、、テムズ川きたね〜笑笑
    江戸時代の日本が天国に見えてくる⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝

    そんな中でも自分の信念を貫き通す。登場人物たち
    眩しすぎて直視できねーや!(;_;)

    事の発端は妊娠6ヶ月の女性の遺体から始まる
    そこから事実が二転三転…いや四転と変わていき
    僕の頭はショート寸前!笑笑
    しかし、、、ラスト真実に、、、‎(๑ ᵒ̴̶̷᷄ټ ᵒ̴̶̷᷄)ヘヘッ
    やるじゃあ〜ね〜かよ♪♪
    思わずグッとくる最後でしたね。
    非常に面白かったと思います。

    そして犬のチャーリーちゃんとした飯食え〜
    お前、なに食っとんや!!( ˙-˙ )

  • 18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が…解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描いた短篇を併録。

  • 各方面で大絶賛なので読んでみた。
    最初なんでだか興奮ぎみに、わーおもしろいー、なんだか子どものころ海外の児童文学を読んでいたときみたいな気分ー、とすごくわくわくしながら読んでいて。18世紀ロンドンのダークで混沌としてて猥雑で、おとぎ話的な、ディケンズ的な、そんないろいろな要素を感じて。著者が日本人とは思えないー、とか。
    しかし、だんだん殺人事件の捜査が佳境に入ってくると普通のミステリみたいになってきて(ミステリだから当然で責めるいわれはない)、ああわたしはやっぱり謎解きが苦手だと百回目くらいに思った。トリックとかにとことん興味がない。

    物書きになるのだとロンドンに出てきたネイサン少年とか、妊娠してしまったお嬢様がいったいどんな冒険をくり広げるのだ!と思ったので、わりに早めにふたりとも死体で発見されたので、すっごくがっかりしたのだ。
    もっと長くなってもいいから、ふたりの話をもっと読みたかった。ダニエルと弟子たちの話だって、もっと日常的な話から弟子たちの過去とかもっともっと細かく読みたかった。
    謎解きより、なんというかこの小説の世界観を、広げた風呂敷の広さ?みたいなものをもっと味わいたかったというか。
    きっとミステリとしてはすごくよくできてるんだろうけど、あくまでミステリ苦手なわたし個人としては残念だった、という。

  • 18世紀のロンドンか・・

  • 推理小説なのかミステリーなのか分類に困る作品。
    結末まで読むと作者はこのネタで読者を驚かせたかったのだろうと見当はつくが、結末に辿り着くまでがグダグダで途中からどうでも良くなった。

    ・冒頭から両手の指を超えるキャラが登場。覚えきれない
    ・他人の会話に口を挟む性格のキャラが複数いるするため、会話がグダグダ
    ・しかも会話の茶々入れは最後まで続き、テンポが悪い
    ・場景の描写がわかりづらく推理する気がおきない。これが致命的
    ・それ必要か?と首を捻る小細工が多数。ミスディレクションを通り越して、犯人の意思がぶれているようにしか思えない

    結局一番惹かれたのはタイトルだったという出オチ。

  • トリックや悪意ではなく、誰かのためにといった登場人物の信念によって情報が意図的に隠蔽され事件が複雑になっていく。それを一つずつ解きほぐしていく楽しさ。 青年間の友情や信頼、先生に対する師事も熱い。

  • ブロマンス要素はほぼ無い。が、18世紀ロンドンの世界観が緻密に描かれていて、その世界観の作り込みに感動した。物悲しいラストも好み。

  • なによりタイトルが秀逸。英語訳の”dilated to meet you. ”は 日本語の訳としてはふさわしくないのではないか、と読んでいる間中気にかかった。ふと、表紙の少年が読者(you)に会うために開かされた(dilated)と解釈すればいいか、と自分を納得させた。

  • 翻訳ものではないはずなのに、翻訳ものっぽい文章。さらに17世紀だか18世紀イギリスが舞台とあり、アレクシア女史を思い出す。何度も「これ日本人が書いたんだよなあ」と思った。すごい。

    美少年を期待したけど、そういう方面の期待は残念ながらはずれた。はずれたけど、面白い。物語中盤から、ページを繰る手がとまならかった。90%で新たな死体が上がる。
    結末は物悲しくて、こういうミステリーは初めてだった。桜井京介も物悲しいやつがあったな? 続きもあるのですごく楽しみ。

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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