魔王 JUVENILE REMIX(1) 魔王 JUVENILE REMIX (少年サンデーコミックス) [Kindle]
- 小学館 (2007年11月16日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (192ページ)
感想・レビュー・書評
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伊坂幸太郎原作、大須賀めぐみ漫画『魔王 JUVENILE REMIX』(小学館)は高校2年生の安藤が直観的に魔王と呼ぶべき危険な人物と遭遇する物語。舞台は関東地方の架空の都市・猫田市。主人公は腹話術というチートの対極にあるような小さな能力を持っている。それを駆使してピンチを切り抜けていく。主人公が特殊能力を有していることは御都合主義であるが、チート能力を持って転生するラノベよりはハラハラドキドキする。
伊坂幸太郎原作、大須賀めぐみ漫画『魔王 JUVENILE REMIX』(小学館)は高校2年生の安藤が直観的に魔王と呼ぶべき危険な人物と遭遇する物語。舞台は関東地方の架空の都市・猫田市。主人公は腹話術というチートの対極にあるような小さな能力を持っている。それを駆使してピンチを切り抜けていく。主人公が特殊能力を有していることは御都合主義であるが、チート能力を持って転生するラノベよりはハラハラドキドキする。
面白い作品は悪役にも悪役としての魅力がある。危険ドラッグ売人のような本当に醜い存在は悪役としての魅力もない。魔王と想定される人物は猫田市の現状を問題視し、変えようとしている。風俗を乱すヤンキーや暴走族を叩き潰す。
超高層ビル中心の再開発批判が秀逸である。超高層ビル中心の再開発はゴーストタウンになる。「既存の町構造を無視し、ただ新しいものを作れば良いという、安易な考え」である。超高層ビルを倒さなければならない敵の牙城と見ている。魔王の再開発批判は正当である。私が『二子玉川ライズ反対運動』(Amazon Kindle)で展開した再開発批判と重なる。ヤンキーや暴走族を潰すところも含めて、魔王を応援したくなる。 -
人に思ったことを話させることができる力を持った少年がいろいろ巻き込まれて行く話