爪と目 [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
3.83
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (72ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今年度の芥川賞受賞作品。アマゾンの読者評は低いけれども、この本、面白いと思うし、とても楽しんだ。父親のこと、不倫相手の女性のこと、母親のことを3歳の「わたし」が細やかにその時の様子を語る。

    3歳でそんなに詳しい事実は覚えているはずがない。今の「わたし」から見た3歳の「わたし」の連想として、そのときの父親、母親、女性の情動を、まるで事実であるかのように「3歳のわたし」が語るのがとてもおもしろい。

    日々、心理臨床を引き受けている立場からみてもとても関心深かった。楽しめた。

  • 純文学の読解力が足りないのだろうけど,収録されている3作品とも,よく分からない,というのが率直な感想。著者は,これで言い足りているのだろうか...。

  • 2013/08/28

  • 表題作はまぁまぁだったけど、
    他の二つがあまりすきじゃない。

  • これはおもしろい。この読後感は色々な感情(感触?)を呼び起こしますね(五感に訴える感じがする)。収録されている他の2作品も佳品です。 http://amzn.to/1692vS1

  • 第149回芥川龍之介賞受賞作品。
    直木賞はともかくとして、芥川賞受賞作品にはこれまで意図的に手を
    出さなかったのだが、今回は興味津々。というのは、どこだかの受賞
    選評でコレがホラー系だと知ったから。かなり期待してKindle版を購入した。

    ・・・いや、たぶん僕は文学の読解力に欠けてるところがあるのだろう(^^;)。
    芥川賞受賞作品で、コレはおもしろい!と思った作品はこれまでただの
    一度も無いし、きっとこれからも無い気がする(^^;)。つまり、この本も
    そういう評価である。

    「●●は××した」という形式の文章が淡々と淡々と淡々と羅列される。
    文章だけ読んでると確かにのっぴきならない何かを感じ無い事も無いの
    だけど、肝心な部分はボカされたまま。それに、よくよく状況を分析して
    みると、実は大した事はなぁ~んにも起こっていない気が(^^;)。そして
    オチすらハッキリしない。この文章からそこまで想像しなければならない
    のはちょっと酷。っつーか、僕には無理だ。

    まぁ、ザッツ芥川賞なんだろうな、きっと。
    小説はやっぱり内容が明確なのが一番。龍之介とその一派にはノレないな、
    やっぱり。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

藤野可織(ふじの・かおり)
1980年京都府生まれ。2006年「いやしい鳥」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2013年「爪と目」で芥川龍之介賞、2014年『おはなしして子ちゃん』でフラウ文芸大賞を受賞。著書に『ファイナルガール』『ドレス』『ピエタとトランジ』『私は幽霊を見ない』など。

「2022年 『青木きららのちょっとした冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野可織の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×