ドラマ「半沢直樹」原作 ロスジェネの逆襲: 2020年7月スタートドラマ「半沢直樹」原作 [Kindle]

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  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 半沢直樹が営業第2部次長職を追われて系列子会社の東京セントラル証券に出向させられ、例によってとあるIT企業の買収案件で親企業の銀行本体と争うことになる。大組織の権謀術数と闘うちっぽけな子会社だけどプロパーの若手社員と二人で胸のすく大逆転を成し遂げる!しかも本体さえ救う形となるのだが逆恨みを受けて更に理不尽な人事が画策される。さて半沢直樹の行方はどうなるのだ?
    相変わらずのスカッとするストーリーです♪

  • 今与えられている仕事に最善を尽くす。こんな尊敬できる上司がたくさんいたらいいと思う。半沢直樹を読むと、仕事に対して意欲が湧いてくる。後半の三笠と伊佐山をギャフンと言わすところは最高だった。次は銀翼のイカロス。

  • IT企業の買収 東京ファイナンスと銀行

  • 半沢直樹シリーズで一番好きなシリーズ。
    団塊世代、バブル世代、ロスジェネ世代の各世代の構成になっていて対立構造がわかりやすく感情移入しやすい。それぞれの世代でそれぞれ被害者意識があり自分以外の世代を隣の芝生のように見ているのらどの世代でも同じだと感じる。

    会社経営と言うのは規模が大きくても小さくても本質は変わらない。どのタイミングでもお金の工面が最重要課題となりお金がなければ倒産をしてしまう。会社を継続し従業員を守るために経営者は自分の信念や道を踏み外してしまうことも理解できる。

    その中で半沢氏のように自分の信念を貫き通せる強さが自分自身にはあるだろうか?私自身にはそのような強い信念はなく救いの手に自分の運命をゆだねてしまうことになるだろう。
    自分にはできないからこそ半沢直樹シリーズにはまってしまうのだと感じる。

  • TVドラマは 最初のシーズンも含めて一切見ていないなかで、小説もシリーズ3冊目だというこの本を最初に読んでみた。

    本を譲ってくださった知人の言う通り、ストーリーとしては単体で読んでも特に支障なく読めた。

    テンポよく読めたが、主人公の背景などがいささか省略されている気がしたのはおそらく前2作を読んでないからだろう。

    銀行とか証券とか全然詳しくないけど雰囲気で読みきった。物語としては悪くない。

    一方、世の人はこんな風に「自分はXX世代」だと意識して仕事しているのかは気になる。少なくとも自分は違うので。

  • みなさんは2013年に放送された『半沢直樹』というドラマを知っているだろうか?この本はドラマの続きなのでこのドラマを見た人には是非読んでほしいが見ていない人にもおすすめの本です。
    まず半沢直樹ときいて「銀行関係の話だしあまり興味ないなあ」と感じる人がいるかもしれません。確かに銀行関係の難しい単語は少しだけ出てきます。ですがこの本は「正義VS悪」の構図がメインになっています。正義が悪に苦しめられてもそれをはねのけ最後に打ち勝つというアニメにもあるようなあのワクワクする展開が私たちを大いに楽しませてくれると思います。
    また半沢の信念や仕事に対する態度もこの本の見どころです。ドラマのように「倍返しだ」が連発されるわけではありませんが、この本を読んだ後では彼の一貫した信念、姿勢をとても爽快に感じると思います。「人事が怖くてサラリーマンが務まるか!」この言葉からも半沢の強い信念を感じ取ることができます。
    最後に、本とドラマでは内容はほとんど一緒だが根本的な構図がかなり異なっています。是非2020年放送のドラマとこの本の両方を楽しんでほしいです。

    ハンドルネーム エルギオス

    所蔵情報:本館2階学習室/913.6 (ダイヤモンド社)
    蔵本2階中央閲覧室/913.6 (文春文庫)

  • スカッとしました。圧勝すぎでした。
    仕事の意味を見直すことができ、月曜から頑張れそう‼︎

  • 何のために、誰のために仕事をしているのか。
    そんな、基本的なことを教えてくれる、半沢直樹。
    それを知りたければ、本書を読め!
    ベテランも新人も関係ない。
    することは、同じ。
    仕事をする上で大切なことを教えてくれる一冊。

  • なんか、経済小説なんかさ…と思いつつ、半分暇つぶし的に読み出したけど、やっぱり面白いねー!
    んで、読んでる時に、ドラマ化決定的な!
    他の作品も読んでみます!

  • 約5年ぶりに再読。
    閉塞感のある組織かつ、仕事がいまいちで少し腐りかけていたこと。
    ちょうど異動のタイミングであったこと。
    釈然としない担当替えがあり、モヤモヤしていたこと。

    そんなときに再度、読んでみると目から鱗だった。

    作品は、大量採用のバブル世代、そのバブル世代に使われ就職氷河期に採用されたロスジェネ世代。そんな世代間の摩擦を題材にしたもの。

    仕事は、世代論でまとめられがち(団塊世代、バブル世代、ロスジェネ世代、ゆとり世代とか)なことが多いが、こういった世代論に関わらず、半沢は俺はこうだという信念を持ちながら、「仕事は客のためにする」「世の中のためにする」原理原則に立ち返り親会社である銀行にも遠慮することなく、言いたいことは言い、立ち向かっていく。

    いつも通り、痛快であった。


    就職して10年目の節目年。
    上の世代はもちろん、下の世代とも考え方や仕事の姿勢にギャップがあるなと感じることは多くなったが、そんな世代間ギャップは気にせず、半沢のように信念を貫いていきたいものである。

    どの世代にも優秀な人はいるので、世代論でまとめずに、そういった人たちと出会っていければと思う。(2018.4.22)

著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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