ベルサイユのばら(9) (フェアベルコミックス) [Kindle]

著者 :
  • フェアベル
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感想・レビュー・書評

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  • オスカルやアンドレが退場したあとの世界に、ぼくは興味が持てるか心配だったが杞憂に過ぎなかった。
    マリー・アントワネットとルイ16世は、最後の最後まで平民に耳を傾ける事はなかったし、(作中での)放蕩を反省する事もなかった。
    しかし、それはこの最後のフランス王と王妃の人格を毀損するものではなかった。いつもおどおどしていたルイは、その堂々たる死に際の演説で大衆を圧倒し、マリーは革命側によって羞恥の限りを尽くされても心を折らない。
    罪人としての死ではなく、王と王妃として死んでいく。
    オスカルがこの革命の成り行きを見ていたらどう思ったか。彼女の「決断」は、この終局を見越していたものではないだろう。
    ただただ、フランス王国へ黙祷を捧げるほかない。

  • 不朽の名作。何年振りに読んでもグッとくる。無邪気な頃のアントワネットから次第に破滅へと向かい処刑されるシーンまでが描かれているが、女王らしい最後に胸を打たれます。このへんのアントワネットの胸中の描写が見事。読者の同情を誘います。まあでも己の贅沢と浪費が招いた事態ではあるので市民のことを考えると怒られて当たり前だと思うけども。オスカルのキャラクターもベルばらになくてはならない存在。貴族と市民の間で戦うヒロインでありヒーローである唯一無二の存在だと思う。素晴らしい漫画はやはりキャラクターがいいね。

  • 最終巻は、オスカルもアンドレも亡き後のパリ。
    王政とアントワネットの最期が綴られる。

  • 終わってしまったわー。

    コミックは全くっていいほど読まないけど、
    ベルばらは、今まで何度も読み返したー。
    やっぱり、ベルばらよぉ。
    ベルばらは、私の宝物だわー。

    読み終わっちゃったけど、また最初から読みたくなってきた。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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