800字を書く力 (祥伝社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2008年の書籍なので、10年くらい前なのですが、ちょっと文章の文字数仮説で引っかかるものがあったため、読んでみた。
    全体としては、小論などが取り上げられたりするケースもあり、きちんとした論理構成で文章を書くための国語の授業を受けたような読了感を得られる。
    リレー作文の試みは初めて知ったけど、なかなか面白そうな取り組みだった。
    読み手は実は予測しながら書いているというのは興味深い指摘。書くためには読まないといけないというのは私も思っているので、その辺りも言及があり、良かった。

    ◆目次
    序章 学校で国語を学ぶ意味
    1、言葉はなぜ必要か
    2、人はなぜ文章を書くのか
    第一章 「書くこと」の仕組み
    1、人は絶えず「振り返る」
    2、文は何かが足りない形をとる
    3、文章は「書くと書ける」
    4、恋文のカラクリ
    第二章 800字を書く
    1、リレー作文を知っていますか?
    2、さて、最初の一文をどう書き出すか?
    3、書くことに、感性や想像力は必要ない
    4、「気になる一文」
    5、なぜ最後まで読んでもらえないのか
    6、不足に気づく力
    7、文章に不可欠な「展開の妙」
    8、800字書けば、言いたいことは伝わるのです
    9、「起承転結」は必要ない
    10、壊すということ
    11、文学の話法
    12、リレー作文がうまくいった理由を考える
    第三章 言葉をどう自分のものにするか
    1、言葉を実感する
    2、具体と抽象
    3、「ニュートラルな場」としての読み書き
    第四章 「書ける」ようになるための読み方
    1、読めない人の「読み方」
    2、読みが完結するとき
    3、国語という教科への誤解
    4、通読してはいけない
    5、はじめが肝心
    6、疑問と待ち伏せーー読み方の基本姿勢
    7、話の先を予測する習慣
    8、文章の切れ目は、どこ?
    9、読解問題に挑戦してみよう

  • 読み終わりました。

  • 文を書くのが苦手と一口に言っても程度は人それぞれだと思うが、この本は文章を書く、あるいは読解に馴染みがなく、本気で苦手な…云わば初心者向けの本。事例を交えつつ丁寧に解説し、良くも悪くも国語の授業そのものである。文章に対して興味を持てないとか、苦手意識を持っている学生などが読むには良いと思うが、この本で語られている「能動的な読み」や「読者の視点を持ちながら書く」という姿勢を既に無意識下で実践してしまっている人にとっては、冗長かつ物足りない印象を持つことだろう。また、論拠に乏しい自説を折々に挟みこんでくるのは感心しない。読者を引き付ける文章を書くにはどうしたらいいのかを語っていながら、この本の主張や文章そのものは酷く凡庸で退屈だ。

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著者プロフィール

鈴木信一(すずき・しんいち)
1962年、埼玉県生まれ。横浜国立大学教育学部国語科卒業。
現在、埼玉県の公立高等学校に勤務。2007年、早稲田大学文学研究科派遣研究員。
著書に、『800字を書く力』(祥伝社新書)などがある。

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