- Amazon.co.jp ・電子書籍 (259ページ)
感想・レビュー・書評
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私がアドラー心理学に興味を持つきっかけになった本。『嫌われる勇気』というタイトルだが、『嫌われる勇気』というのはアドラー心理学を語る上での一部分に過ぎない。
フロイト的な原因論で物事を考える青年が、アドラー心理学を進める哲学者の家を訪ねて、対話形式で話が進んでいく。
青年のコメントや心境の変化は読者の目線で語ってくれるので、とても読みやすい。
個人的にアドラー心理学の考え方はすごくしっくり来ているので、この本は何度も読み返したい1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青年と哲人の会話が軽快なテンポで、難しい表現も分かりやすく丁寧に書かれています。
青年がカッとしやすく所々感情的になりますが、
その雰囲気が人の心を扱った読みものとして合っていて入り込みやすかったです。 -
課題の分離。これにつきるでしょう
自分がどうするかは自分の課題、相手がどう思うかどう動くか変わるか変わらないかは相手の課題、他者の課題には踏み込めない。だから相手の言動などで一喜一憂するのはアホ。とアドラーは言っている。ほんまそれ -
アドラー心理学を一般の人向けに分かりやすくするため、哲人と青年の対話形式なっている。「共同体感覚」を意識して、「他者貢献」を基本とする生き方が幸せへの道であること忘れずに生きていくべきとしている。そうすることによって、好かれる人には好かれ、嫌われる人には嫌われることにても、それが自由に生きていくということなのだ。生き方を見なす機会を与える名著。
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人間関係で悩んだときに何度も読んで元気づけられる一冊。
自分の考え方が変わった哲学書。しかもわかりやすい。 -
とてもいい本です。
難しい用語がでてくるわけでもなく、二人の会話の物語形式で進行するため
とても読みやすい。また、
「すべての悩みは対人関係」「褒めてはいけない」「叱ってはいけない」
など、はっとする考えもあり、感心するところも多い。
この本の中にも書いてある通り、
習得するには生きてきた長さの半分の時間は必要になるらしい。
そうなんですよ。なんとなくの教えはわかり、共感できるのですが
実際に活かすためのアクションプラン的なものを考える必要があります。
今、読み終えたばっかりなので少し考えてみます。 -
読んでいるうちに自分自身が青年の立場になり、まさに自分の聞きたい事を代弁しているように錯覚するほどよくできた、話の進め方。
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私自身、昔から「他人の目など気にするな」という考え自体は持っていたが、この本では承認欲求さえも否定していて驚いた。私の場合は他者からの評価を自分の意思決定の勘定に入れてないだけであった。分かりやすく言えば、他人の目を気にして自分のやりたいことを我慢するのは馬鹿だと考えていた。これは間違ってはいないと思う。しかし結局のところ私のことや努力を評価してくれる家族や友人などの存在があるからこそ承認欲求が満たされ、他者の評価を切り捨てることができただけであった。それは"他者からの期待"と"自分のやりたいことや目標"が合致していたから可能なだけであって、もしそれらが違ってしまったときには恐らく私の承認欲求が顔を出し、意思決定を歪めてしまうのだろうと、この本を読んでいて思った。これから先、私は「認められたい」ではなく、本書のいう「貢献感」(私は集団に貢献しているという主観的な感覚)に変えていかないといつか躓くときが来てしまうのかもしれない。
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課題の分離 自分の子供ですら自分の課題ではない。
自立を促す。 -
自分がこれまで考えたり悩んでいたことへの、回答となりえる内容。とても参考になった。
結局、過去のせいにしない、周りのせいにしない、ということかなと思うが(それは完全に合意)、その考えを持ち続けるのは結構難しいだろう。
ここに書かれてあることを実践するのは、結構精神的にタフでなければとは思うが、少なくとも自分自身は心に留めて活動しようと思う。