他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書) [Kindle]

著者 :
  • PHP研究所
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感想・レビュー・書評

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  • 「他人を攻撃せずにはいられない人」って、結構たくさんいる。

    こういう人のイネイブラーにならないよう、距離を置いて、観察して巻き込まれないようにしようという内容。

    人生は有限。
    振り回されている時間などないのだから。

  • こういう人に付ける薬はない(°▽°)

  • 攻撃的な他人から自分を守るための方法は書いてあるが、攻撃的な感情をどのようにコントロールするかは書いていない。自己愛と嫉妬が一因らしいけど、この本を読む人は皆自分側が被害者と思って読むのだろうか。攻撃的な他者、それを受ける自己、という構図だけではつかみきれない社会になってきているように思える。つまり、誰もが皆攻撃的な部分や心情を持ち合わせていて、やられているだけに見える人も実は闇の部分があるということ。例えば会社で上司にいびられている男性が、家では妻に威張り倒したりとか。

  • うまく逃げないとね。

  • 本屋で見かけて、kindle版をなんとなくポチリと購入。
    タイトルの通り、他人をやたらと攻撃する人についての特徴と対策がまとめられている。他人への攻撃方法の特徴とその背景についての記載は、網羅的に書かれており、その人が実際に攻撃的な人なのか、背景があって攻撃的になっているのかの区分は大変わかりやすい。
    背景がなく、単純に人を支配したいだけの人間に対する対処法は、積極的なものではないが頷けるもの。要は人を変えようなんて思うより、自分がその人に対するアプローチや、自分の環境を変えた方がよっぽど楽だし実効性があるということ。
    自分としては大変腹落ちする本でした。

  • 久しぶりの☆5つ。読む価値あり。

    暴言をはいたり、人を支配従ったりする人がいる。どういう思考でこういった行為に及ぶのか、どういった人がターゲットにされやすいのか、被害を避けるにはどういう言動が良いのか、、、精神科医である著者が数多くの診察経験を元に、『他人を攻撃せずにはいられない人』について解説する。

    相手がいったいなぜそのような行動を取ってくるのか? その理由を知るだけでも、やり返すことはできなくても、うまく立ち回れるようになるという。これまで経験したちょっと変わった奴5人程を思い浮かべながら読了。大変参考になった。


    <攻撃的な人の特徴>
    ・全てを支配したいという欲望を持っている。支配こそが究極の目標
    ・攻撃欲も支配欲もひた隠すので見破りづらい。
    ・後ろめたいことがあるとき、自分自身の悪を否認し、相手に投影し、責任を転嫁する。『私を否定するあなたが悪いのだ』など。
    ・世間で一般的に『善』として理解されていることを引き合いに出して攻める。しかし、それが今のケースに当てはまるとは限らない。
    例えば無理難題を頼んできて仕方なく断ると、『友達の頼みを断るなんて冷たい』というような具合。
    ・相手を否定しむ価値化する。善と悪の2つにわけ自分は善の側に立ち、相手をせめる。
    ・誰もがこういう人には何を言ってもムダだと諦めると、本人にとっては居心地の良い状態が続く。
    ・感情を害したとか、憤慨したなどという理由で話しを切り上げる。
    ・自分の言いたいことだけをいってさっさと去っていく。

    <つけ込まれやすい人>
    権威への恐怖、罪悪感、愛情欲求の3つが自身のなさにつながり、攻撃的な人間に漬け込まれてしまう。幼い時から褒められることが無くけなされてばかりで育った子供はこういったケースにはまりやすい。

    <対処>
    ・行動パターンから、秘めたる攻撃のパターンの意図を見極める。
    ・相手を見極める。
    1.何故こんなふうに振る舞うのか?
    2.一体何を恐れているのか?
    3.何に対して劣等感を抱いているのか?
    ・相手が持ち込む一般論がそのケースに本当に当てはまるのかを検証する。
    ・『え、それで』と問い返し、理不尽な要求をはねかす。
    ・断ったら嫌われるなどとは考えない。
    ・相手が変わってくれるなどと決して期待しない。向こうが変わらない以上、自分の考え方を変えるしか無い。
    ・できるだけ避ける。
    ・できるだけ話さない。

    面白い。。。

  • 実例と対処法がまとめられている。
    やっぱり断ち切る・距離を取るしかないようだ。攻撃性の高い人はあちこちにいるのでターゲットにされないことが1番大事だなと思う。

  • ちょっと一方的ではないのだろうか。
    でも、そう思うのは、
    私が今このような問題に直面していないから、
    なのだと思う。
    患者さん側だとしたら、救われる本だと思う。
    怖いのは、
    私が「他人を攻撃せずにいられない人」に、
    なっていないか?なっていなかったか?
    これからなるのではないか?という事。
    その視点は必要だと思う。

  • KindleUnlimited23-10冊目

    え、まんまじゃん。
    身近にいた人のことがそのまま書かれている!
    と思いました。
    自己愛の強さ故に周りを支配したいだけなのね。
    こういう人とは関わらないのが1番です。
    勉強になりました。

  • 結局のところ、逃げる・断ち切る・相手にしない、なのだろう。
    しばしば引用されている、ラ・ロシュフコーの言葉はぐさっときたが、的を得ていて面白かった。

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著者プロフィール

1961年生まれ。大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。専門は精神医学、精神分析。フランス政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学びDEA(専門研究課程修了証書)取得。精神科医として臨床に携わりつつ、精神分析的視点から欲望の構造について研究。日生病院神経科医長、人間環境大学助教授を経て、現在、神戸親和女子大学教授。著書に『オレステス・コ
ンプレックス—青年の心の闇へ』『17歳のこころ—その闇と病理』(共にNHK出版)『分裂病の精神病理と治療7—経過と予後』(共著、星和書店)など、訳書に『フロイト&ラカン事典』(共訳、弘文堂)などがある。

「2005年 『攻撃と殺人の精神分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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