いや、上京するの面倒くさいし地元の方が楽だよね: ジモらくのススメ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 安かったので購入して読んでみた。

    岡田斗司夫が四国(香川?)で講演した内容を文字に起こしたものとのこと。東京に行くことが必ずしもメリットではなく、デメリットも一定量存在している、そんな中では地元(田舎)でも面白いことが出来る可能性が高くなってきている、という内容。

    言わんとしている内容は理解できるし、分かるのよ。インターネットが出てきたことによって、物理的な地理的条件ってのは、要素としてはかなり小さくなってきている。Skypeを始めとするネット会議の方法もたくさんあるわけだし。

    ただしね、著者の岡田斗司夫氏って、今東京に住んでるよね?その人物がそういうことを言っても説得力に欠けるんじゃないか、と思うのよ、僕は。「地元の方がいいよ」なんて言っても、「でもアンタは東京に住んでんじゃん」って言われちゃうし。いくら「大阪で面白いこと始めました」なんつっても、あんまり意味が無いよなーと思う。

    イケハヤ氏くらいが言うのなら納得できるんだけどね。あ、内容に納得できるかどうかは別としてね。僕はイケハヤ氏の書いてることとか好きじゃないし、あまり評価もしていないので。あくまで『個人の主観』としての話ですが。

    でもまあ、本書は【東京主義】ってものに対してNoを唱えているのは間違いないし、その内容自体はうなずけるところはある。

    問題は、多くのビジネスの場合、ビジネス相手が面談を重んじる、あるいはオフィスの場所を重視している、という点だ。こういう会社は相手にしない、ってことにすることも出来るんだが、リスキーでもあるしねぇ。だから、全体的に意識が変わってくると、地方の動きも変わってくるんじゃないかと思うんだけど。

    一番変えないといけないのは、我々の意識だろうと思う。東京にいるから有利だ、地方だから不利だ、って話は、今後ますますなくなっていくと思ってる。徐々に変わっていくだろうから、気付かない人は気付かないだろうけど、既にその兆候はある。それを先取りする意識を持つ、って意味では、本書は示唆してくれる内容ではある。

    本書で一番良かったのは、以下の内容。

    『「どうすればより良い生き方をできるのか?」についての回答は、「目指すものが少なければ少ないほど、確率は上がる」なんです』
    『「どうすれば、より良い人生を生きていくことができるとお考えですか?」の回答は、目標の数を少なくできるのかが勝負になるのです』

    この辺りは、すごく示唆に飛んでいると思った。なんでもかんでも取りに行くのは難しい。総花的にやるのは無理ですよ、と。一点集中で行くことが一番目標に近づきやすいし、そのほうが楽しいでしょ?ということだ。

    これは「選択肢が多いほど人は迷うし間違う」というのと同じだなぁ、と思った。

    東京に住むのもメリット・デメリットあるし、地元に残るのもメリット・デメリットある。それを両方知った上で選ぶ、それが一番良いだろうし、そのための判断材料の1つとして、本書は良質な内容であると言えるだろう。

  • 四国で行われた講演会を元にということで、読んでみた。

    反省、とか、自己改革でなにか簡単に変わるようなものはなく、それはただの雰囲気を楽しんでいるだけなんだなぁと思わされた。

    「決心で物事は変わらない。必要なのは、発想の切り替え。」

    この考えに触れただけでも価値ある読書でした。

  • 2014年3月に行われた講演会の内容をまとめたもので,短期間で書籍化するのは電子書籍ならではのこと。

    これも上京せずにできることの一つのあらわれ。

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著者プロフィール

岡田斗司夫FREEex(おかだとしお・ふりっくす) 評論家、オタキング代表取締役。著書に『いつまでもデブと思うなよ』『評価経済社会』など。

「2015年 『評価と贈与の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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