2020/03/19購入・08/23読了。
生きる気力を失っていた羽鳥智世(チセ)は自分の意志でオークションに出品される。そのオークションで彼女を買ったのが、絶滅に近い魔法使いの一人、エリアス・エインズワース。チセは「夜の愛し仔(スレイ・ペガ)」だったためエリアスが買ったという。チセにはそれが何を指す言葉なのかがさっぱりわからなかったが、チセを弟子にするために買ったエリアスによると、「夜の愛し仔」には魔法使いが使う魔力の源を貸してくれる妖精たちを引き寄せる力があるのだという。しかもただ引き寄せるだけでなく、チセのように妖精たちが見えるのは更に珍しいという。
要約を全部載せるとまたえらい長文になるので以降手短に。
魔法機構(マギウス・クラフト)の技師・アンジェリカのもとに、エリアスに連れられてお買い物。
神父のサイモンに、夜の愛し仔を手に入れた代償に、教会の3つの仕事を引き受けるようにエリアスが言い渡される。
1つ目の仕事はドラゴンの様子がおかしいと言われ、竜の国へ向かう。竜の国の管理者リンデルと、500年を生きた旧いドラゴンのネヴィンに出会う。
2つ目の仕事は猫の街の問題を解決するように言われる。
猫の王・モリィに頼まれた仕事を解決しようとしたところでチセピンチ。
3つ目の仕事はこれから……かな?
以下感想。
このあらすじというか要約を書くために、登場人物の名前がわからなくならないようにメモしながら読み進めたのですが、登場人物多いです。1巻だけで分かる範囲で15人(匹)出てきます。ですが、結構すんなりと読めるのは、人物が登場した後、簡単な説明と分かりやすいエピソードが入るからでしょう。
「魔法使いの嫁」というタイトルを気にせず読むと「魔法使いの弟子」というタイトルだったのではと思いました。作者も言及しているけど嫁エピソードが、ほぼありません。本当に夫婦になるのかこの二人という疑いつつ、すっと読み進められました。
現代のイギリスを舞台にしながらも、イギリスが魔女を受け入れていたという世界観が私を惹きつけます。引き寄せます。結構続きが気になるお話でした。
あと、描写で、ちょいちょい過去話が混ざるのが面白いです。