お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 【損得勘定】
    まずは感情を除外したかたちで損得を明確にするところは、あいかわらずわかりやすいです。
    感情というものは千差万別、十人十色のため、そもそも比較対象となるものではありません。

    ただ、人間である限り感情を完全に除外することはできませんので、はじめに感情を加えない状況で比較し、そのあと感情を盛り込んでいくかたちにすれば、原理的なものを理解したうえで、かつ感情を加えた判断ができます。

    はじめに感情論を盛り込んでしまうと本質が見えなくなります。

    一見冷たく感じるかもしれませんが、これが一番の方法でしょう。
    しかし、原理を説いたあとで、感情的なものをいっさい受け入れない姿勢はよくないですが。。。

    逆に感情的、人間的、芸術的な話で損得勘定を用いてはいけません。感情は人によって違いますし、常識も住んでいる地域・環境で大きく異なります。また、損得で判断するものでもありません。それを一つの基準に抑え込むこと自体に無理があります。

    橘さんのように損得勘定で判断できる事柄を、まず損得勘定で比較することは重要であり、本質を見極めることができ、非常にわかりやすいです。

  • おもしろかった。
    定年後には、特許業務法人が一人で設立できるようになっているといいな。そうしたら、それでこの本のようなことができそう。事務所は必ずいるので、さらに通常の株式会社を併設するのは面倒だしな。。

  • この著者の説明は非常に説得力があり、いつも感心させられている。

    これだけの洞察力を喉から手が出るほど欲しい。


    最後の一文に、

    経済的に成功するには、経済合理的でなくてはならない。
    国家は神聖なものでも、崇拝や愛情の対象でもなく、人生を最適設計するための道具だ。


    まさにこの本のまとめである。

  • 旧版が刊行された2002年というタイミングも見事である。インターネット回線は電話回線~ISDN~ADSL~光ファイバーと進化してきたが、オンライントレードが広まったのはADSLが普及した1999年前後のことと記憶する。そして『金持ち父さん 貧乏父さん』が2001年に出版される。アメリカは不動産バブルに沸き、2007年の頂点に向かっていた。2003年から2013年に渡って証券優遇税制が布(し)かれ、株式投資のキャピタルゲイン、インカムゲインに対しては10%という軽減税率が適用された(通常は20%)。多数のデイトレーダーが誕生したのは政府の主導によるものと考えてよい。
    http://sessendo.blogspot.jp/2017/01/2015.html

  • 賃貸かマイホームかや税金等の命題を常識を疑ってかかるような記述がたくさんある本書。マイクロ法人については昨年バングラデシュで読んだ、貧乏は金持ちについで二度目、このタイミング(先輩に勧められた)で出てくるということはそういうことなんでしょう笑

  • 共感できたところや、溜飲が下がるところも。

    目線がきちんと読者(サラリーマン)な感じ。
    とはいえ、とがっている。
    熱気のある文章の雰囲気、というのは、
    たしかにその通り。

  • 市場経済がゆがみから生まれる黄金の羽をうまく拾うことで、
    合法的に節税し、経済的独立を勝ち取るための方法。

  • Part1 人生を設計するための知識
    世界にひとつしかない金持ちの方程式
    ルール1 純利益の確保こそが重要である。
    ルール2 複利の資産運用では、わずかな利回りの違いが大きな差を生む。
    ルール3 十分な元金がなければ運用しても意味がない。
    ルール4 収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと。
    ルール5 他人への投資と自分への投資を天秤にかけよう。
    ルール6 サラリーマンが金持ちになる方法は3つある。
    ルール7 確実に金持ちになる方法は支出を減らすこと。
    ルール8 家計のリストラは住宅コストと生命保険から。
    ルール9 投資のコストに気づかない人は金持ちにはなれない。
    ルール10 最速の資産形成法は税金を払わないことである。
    資産運用についてのよくある誤解
    常識1 投資をしないのが最高の投資である。
    常識2 バブル崩壊で日本人は豊かになった。
    常識3 日本人は大きなリスクを取ってきた。
    常識4 不動産を買ったら、資産運用はそこで終わり。
    常識5 長期投資が成功するとは限らない。
    常識6 資産運用の専門家は資産運用理論を無視している。
    常識7 経済学者の予測は当たらない。
    常識8 適正株価は誰にもわからない。
    常識9 チャートで未来は予測できない。
    常識10 短期投資は最高のギャンブルである。

    Part2 人生の大きな買い物
    不動産という呪縛
    法則1 家を買うのは、株式に投資するのと同じである。
    法則2 家の値段は、家賃から合理的に決まる。
    法則3 持ち家とは賃料の発生しない不動産投資である。
    法則4 不動産はリスク商品である。
    法則5 住宅ローンは株式の信用取引と同じである。
    法則6 住宅ローンの返済は「貯金」ではない。
    法則7 永住を前提に家を買っても、持ち家は有利にならない。
    法則8 「家賃より安く家が買える」ことはない。
    法則9 30年後に手に入った「我が家」に価値はない。
    法則10 市場経済では賃貸と持ち家に優劣はない。
    コラム ワンルームマンションほどバカな投資はない
    生命保険は損をすることに意味がある
    損をすることに意味がある宝くじ
    長生きするリスク
    生命保険で資産運用はできない
    生命保険のリフォーム
    コラム 変額保険の謎
    見えない「貧困化」が拡がっている

    Part3 惜しみなく奪われる人々
    黄金の羽根を撒きながら堕ちていく天使
    国家に惜しみなく奪われる人々
    厚生年金と国民年金
    天国と地獄
    健康保険を払わない人々
    サラリーマン教養講座(1) 年金制度が破綻する理由
    サラリーマン教養講座(2) 厚生年金基金が破綻する理由
    サラリーマン教養講座(3) 健康保険制度が破綻する理由
    サラリーマン教養講座(4) サラリーマンの実質税負担

    Part4 黄金の羽根の拾い方
    「法人」の不思議
    法人がわかれば人生が変わる
    ルール1 所得税の発生しない範囲で給与を決定する。
    ルール2 所得税の発生しない範囲で家族を雇用する。
    ルール3 生活費を法人の経費に振り替える。
    ルール4 個人資産を法人名義で運用する。
    コラム 最適年収の計算方法
    不可能を可能にする奇跡のファイナンス
    子どもを“担保”に融資を受ける
    法人によるファイナンス
    奇跡の融資支援制度
    信用保証協会のダブルバインド

    Part5 税金について知りたい本当のこと
    裏金とは何だろう?
    税務署の表と裏
    税務調査
    税務署の裏事情
    税務署と税理士の怪しい関係
    信用崩壊
    コラム 長者番付の論理

    Part6 もうひとつの人生
    海外投資の基礎知識
    税金とは何だろう?
    タックスヘイヴン
    海外投資のすすめ
    資産運用の税コストが軽減できる。
    格付の高い金融機関を利用できる。
    資産の守秘性が守られる。
    海外投資と税金
    銀行預金の利子
    株式・債券・ファンドの配当
    債券の売却益
    株式の売却益
    ファンドの売却益
    為替損益の扱い
    海外投資の原則
    永遠の旅行者
    国家の破産
    PTの基本戦略

  • Kindleに

  • 当時の本を読んだうえで改訂版を読んでみた。
    サラリーマンという生き方を問いなおす。
    なにより、税金関係にはもっとシビアに考えたい。
    当時読んだ影響で、そういえば保険の選択肢や
    賃貸の選択肢を考えなおして今も実践しているなと再認識する。

    7年ぶりの2022年に読み直したが、まあそうだなという内容。
    マイクロ法人はそろそろ非現実的になってきたかも。

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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