ガニメデの優しい巨人 巨人たちの星シリーズ (創元SF文庫) [Kindle]

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  • 名作SF「星を継ぐもの」の続編。前作で、太陽系には地球以外の生命を持つ惑星が存在していたことが明らかになり、2500万年前には現在の人類よりも高度な文明を持った「ガニメアン」という生命体が存在していた。そのガニメアンの生き残りが時空を超えて、人類の前に現れる。

    前作は人類の誕生よりはるか過去に高度文明を持った生命体がいたのかという謎を解明する話だった。その続編は、前作で存在を証明されたガニメアンが2500万年の時空を超えて、ホントにやってくるという都合の良い話だ。

    そして、もっと都合の良いのが、人類とガニメアンがあっさりと言葉、意思を疎通し、仲良くなってしまうこと。異星人同士、カルチャーギャップや衝突があるはずなのに、そこはあっさりとクリア。ガニメアン作の人工知能が仲を取り持ち、ガニメアンが争いを知らない「優しい巨人」というのが理由。本書は謎の惑星と地球、2つの惑星で生物の進化がリンクして、人類が誕生したことを描くことで精一杯。ガニメアンの生態もよくわからず、読者としては置いてけぼりだ。

    と、未知との遭遇について、かなり端折られているのは物足りないが、人類誕生の謎が解き明かされる推理ミステリーとしての完成度は高い。

  • 「星を継ぐもの」の続編。前作よりもややスリルに欠ける気がするが、やはり脳みそを使う必要があり面白い。遺伝子の話も出てきて、1981年の作品とは思えないな。

  • 『星を継ぐもの』の続編。ガニメアンとの邂逅を軸に、異星人の目を通した著者の地球人分析が非常に面白いと思った。
    今回はダンチェッカーが活躍しましたね。

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