外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書) [Kindle]
- 光文社 (2015年1月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (286ページ)
感想・レビュー・書評
-
山口周氏の著作は、どれもビジネスパーソンとしての視座で語られており、何時もいちいち激しく納得し共感する。
本書も例外なく、99に分けられた事項が次々に刺激を与えてくれた。
特に、以下の2点:
・共感と違和感×面白いとつまらない、での4象限で反応を分けて、伝え方のwhatとwhyとhowを使い分ける考え方。
・ビジネスパーソンにとって、最も希少な資源は時間。現代社会は万人の万人に対する時間を奪い合う闘争。結局、常に「いかに人から時間を奪うか」に知恵を絞っている状況。だから、よほど自分の時間を防御しないと、インプットのための時間は他の誰かに奪われて、その人の富に変換される。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知的成果物の生産において、著者が重要であると思う心得を、戦略策定、インプット(情報収集)、アウトプット、知的ストックの厚み、の観点から述べている。
著者本人が最初に実際に行動に移せるようなトレーニング方法を推すと言ってるだけあって、実践できそうなイメージは湧いた。仕事したことないけど。
矛盾した要素?(創造性と論理性など)を両方持つことが重要であると著者は述べているが、そこまで完璧人間にはなれないとおもった。むしろ大事なのは自分に欠けている点を知り、他者との協働のなかでそれを補うことなのでは、と思った。
-
「自ら学ぶこと」が、プロフェッショナル、抜きんでる人の習慣。
当たり前だけどその通りなんだ。
あーコンサルかっけーなぁ。目指すべき姿や問題の本質について、一度決めて終わりではなく状況が変わってもずっと考え抜け、時には(痛みを伴いながらも)臨機応変に変えることもできる、知的なタフさ。複雑な問題の構造を見抜き、整理し、段階的なアクションプランに落とし込める頭の良さ。抽象的な「完璧な答え」を追い求めることに終始せず、ある程度割り切って腹決めできる胆力。困難があっても熱量を失わず、やり抜ける精神の強さ。他人や自分の感情や意見を邪魔者にしたり飲み込まれたりすることなく、冷静にいなす、包む、あるいは折り合いをつけられる心の成熟さ。自分1人ではなく、チームで、他者と飽くなく意見を交わしながら進めていける、チームワーカーとしての資質の高さ。
まさにwarm heart & cool headですわ。
はーこんなんなりたい -
自分が取り組む課題と対峙する際に役立つ情報が豊富にあり、何度も繰り返し読んで自分の血肉にしたい。
-
グレイト
-
基本的な内容でざっと確認できる。これを実践するのが難しいが、最初に学んでおくとよかった。
・悩むと考えるの境は、手が動いているかどうか
・長く考えるより短い回数を増やす
・分析と統合、論理と創造
・仮説をおくことの危険性、固執して視野が狭くなる
・仮説が覆ることを恐れない、反証は仮説を昇華させる
・最初から明確にポジションをとる、謙虚に柔軟に変える -
前半は具体的なアクションベースの話が多く、各アクションごとに解説が入っており、分かりやすい。
後半は知的財産のインプットに関する話で、あまり新たな学びはなかった。
全体的に内容は初歩的。 -
「いい感じに考える時、具体的にどういうことに気をつければいいんだろう?」という本。99の心得各々にエピソードがついてるから長いんだけど、おもしろい。
-
知的生産に必要な事実、認識、行動が書かれている。
漠としたロジカルシンキングやその他の点でしかない知識ではなく、どのようにして、バリューを出すか。を考える。
顧客との知識の差別化を意識する
期待値のずれはすぐに調整する
質問は紙に落とし、インプットの前にアウトプットイメージを持つ
学習のS字カーブを意識する。業界本はせいぜい3-5冊。
インタビューガイドを忘れる
強いのは一次情報
長く考えるのではなく、何度も考える
わからない、という勇気を持つ
知的ストックを厚くする。知のいけすを作る。情報を高効率で検索できるようにする。