第五番 無痛2 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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  • 無痛の続編。無痛が奇想天外な内容だったので、続編は嫌煙していたけれど、kindle半額分キャッシュバックキャンペーンだったので購入。為頼と高島パートは恋愛絡んでイラっとくるし、イバラと三岸パートは気持ちが悪くなるけれど、皮膚科医が肉腫にかかって闘病しているところは「廃用身」っぽくて、作者が医者ならではだなーと感心した。この人、癌も治療によって悪化するものがあると言っていたから、医者でありながら治療に疑問を持ってるんだろうな。あと、世界に蔓延する疫病はWHOが医者の地位をあげるために人為的に行っているってところ、今回のコロナもそういう疑惑あったよね。都市伝説なのかな?

  • 『無痛』の犯人イバラが精神科病院を脱走してからのお話。
    すぐに六甲山中で衰弱しているところを発見・保護され、刑期を終え仮釈放され社会復帰した。
    同じ時期に、日本では新型カポジ肉腫での死亡例が報告され、大流行が懸念され始めた。

    この『第五番』では、
    新種のウイルスに対する、患者の命よりも研究を優先する医師の姿勢。
    悪徳医師が横行する日本の医療と、医師の地位の失墜。
    刑法39条で減刑された者の、再犯の懸念。
    またまた、テーマがてんこ盛り。

    WHO(世界保健機関)にも強い影響力を持つ秘密結社も登場し、イバラも絡み、再び殺人事件が起きる。

    テレビドラマにもなった『無痛』だけれど、ドラマはなんと上っ面だけだったか!と愕然とした。
    日本の医療の問題が主テーマだった。
    『無痛』と『無痛第五番』は必ずセットで読むべし。

  • 前作(無痛)とは、結びつかない題名。
    つい先日観た舞台の主人公、ベートーヴェンの曲に由来していたとは!すこしだけ「運命」を感じたりして。

    複数の登場人物達が、蜘蛛の巣で繋がれるように、物語の中心にせまっっていくようで、やはり今作も早く続きが読みたくて、仕方なかった。

    医師会やWHOは、信じられるのか。
    今は関わりがないから、のんびりしていられるだけなのかもしれない。

    今朝のテレビ番組で、医師会に反応してしまったように、これからは味方が変わるんだろうな…


    為頼医師の物語は、まだ続いていくんだろうか。

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著者プロフィール

医師・作家・大阪人間科学大学教授

「2016年 『とまどう男たち―死に方編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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