ホビット 決戦のゆくえ [DVD]

監督 : ピーター・ジャクソ 
出演 : イアン・マッケラン  マーティン・フリーマン  リチャード・アーミティッジ  エバンジェリン・リリー  リー・ペイス 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.76
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4548967228113

感想・レビュー・書評

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  • THE HOBBIT: THE BATTLE OF THE FIVE ARMIES
    2014年 アメリカ+ニュージーランド 144分
    監督:ピーター・ジャクソン
    出演:マーティン・フリーマン/イアン・マッケラン/リチャード・アーミティッジ/エイダン・ターナー/オーランド・ブルーム/リー・ペイス/エヴァンジェリン・リリー/ルーク・エヴァンズ/ベネディクト・カンバーバッチ

    怒った竜のスマウグが湖の町を攻撃、町は壊滅状態になるが、バルドが弓矢でスマウグを仕留め一件落着。しかしここで人間たちの窮地を助けにきた森のエルフ軍と人間、エレボールに立て籠もるドワーフたち&それを救援に来たドワーフのダインの軍の睨みあいとなり、あわや開戦というタイミングでオークの大軍が襲ってきて、後の世に言う「五軍の戦い」が始まり…。

    竜はあっさり斃れて五軍の戦いに突入した完結編。しかしまあ、原作通りとはいえトーリンが面倒くさすぎてちょっと嫌気がさす。さらに大好きなスラ様が引き続き全然かっこよくない。ビジュアルの問題もあるけれど、キャラが全然たってない。トーリンと同じくらい利己的で嫌な奴になっており、ちょっと待ってくれと。しょうもないオリジナルエピソードで長尺にするくらいなら、スラ様とビルボの交流場面いれてよ!(おこ)

    以下ホビット原作引用しますね。

    “ビルボは、からすが丘のエルフ軍にまじっていました――それは一つには、ここからならにげる時にいっそうつごうがよいためで、もう一つには(これはビルボの心にあるトックの血すじのせいですが)いよいよさいごという時になったら、エルフ王を守りぬいてやろうときめた気持ちがあったからでした。”

    “「おねがいがありますが、」とビルボがもじもじして口ごもりながら、だしぬけにいいだしました。「このおくりものをうけてくださいませんか!」こういってビルボは、別れにあたってダインがくれた、銀のひもに真珠をつづった一かけの首飾りをさしだしました。”

    ビルボはなぜかエルフの王様のことが大好き設定、勝手に彼を守ろうと心に決めて参戦、最後には頼まれもしないのに高価なプレゼントまでしちゃうのに、このエピソード全カットだったじゃん!どういうことよ!(しょうもないことで怒る原作オタでごめんなさい)

    そんなわけでとにかくスラ様の扱いには不満しかない。代わりにレゴラスの出番は増えていたし、下手したら『王の帰還』のときより真面目に戦ってたけど(あのときはオリファントによじのぼってはしゃいでるだけだった・笑)結局、少女マンガの三角関係ラブコメの当て馬みたいな役どころにされちゃったのがほんと腹立たしい。最後にスラパパが思わせぶりにストレイダー探せとか言うけど、そんな伏線はいらんねん。なんなら時系列おかしいぞ。

    何度も言うけど女性キャラいないから、オリキャラのタウリエル出すのは仕方ないとは思いつつ、キーリとの恋愛展開はさすがに無理があったような…。なんで好きになったのかよくわからなかったし。あ、ネタバレだけど、ドワーフ側の死者は原作通り、トーリンとキーリとフィーリとなっており、とってつけたようにキーリの遺体を抱きしめてタウリエルの愁嘆場などが用意されており、これも安易すぎて全然泣けない。

    茶色のラダガストの出番は結構良かったと思う。ある意味原典に忠実な役割だったし。今回もガンダルフの援護射撃的にガラドリエル様とエルロンドとサルマンがゲスト出演しますが、ガラドリエル様がもはやほぼ魔女。指輪所持者の集合なので、原作オタむけのファンサなんだろうけど、ご都合主義すぎてあんまり喜べなかった。

    総合的に、美術はもちろん素晴らしかったし、劇場公開時は3Dもあったようなので、それはきっと迫力あっただろうなとは思う。ただやっぱり、これまた何度も同じこと言うけど、原作の尺をここまで引き延ばす必要は全くなかったと思う。どうしてもLOTRと同じ尺で同じ三部作でやりたい大人の事情があったんだろうけどさ。原作のボリュームが全然違うし、『ホビット』は児童文学として書かれているのでもっと牧歌的でも良かったんじゃないかなあ。どんなに長くても前後編でまとめられたはず。

    指輪物語の前日譚ではあるし、映画のトーンを前作と統一したことを評価したい気持ちもあるけど、登場人物たちが抱えてる背景も、戦いの理由も、あちらとは全然違うこちらを同じようにやるのはやっぱり無理があったと思う。最近海外ドラマの『ゲームオブスローンズ』にはまってずっと見てますが、架空のファンタジー大陸での戦いという意味では似てるものの、あちらは大人向けで、殺戮シーンが無駄に残虐だし、隙あらば女性も男性もスッポンポンになっちゃうから子供には見せられない(笑)トールキンはそういうのがないから、この映画も子どもにも安心して見せられるのは良い点だけど、だからこそなおさら、もっと短く牧歌的にまとめてほしかったかも。

  • やっと全3部鑑賞(1・2作目は吹き替え、3作目は英語音声および英語字幕にて)。
    もはや『ホビットの冒険』とは別物だが、マーティン・フリーマンは好きだし、映像美もすばらしかった。
    どうしても映画は善対悪(=サウロン)という二項対立にせざるをえないのだろうけど、気高さも卑しさもあわせもったトーリンの弱さには、容易に善悪に分類できない生者の複雑さが垣間見え、原典のトールキン作品と通じるものがあっててよかった。トーリンの死に際、正気を取り戻してやるべきことをなしとげた後のその明るい目から、しだいに光が失われてゆく様は、ビルボの“The eagle...”という呼びかけとともに泣けた。
    娯楽映画としてはレゴラスの戦闘シーンが最高。落ちる石橋の破片を踏みながら反撃を繰り広げるところなんて、さすがエルフ!としか言いようがなくて堪らない。
    あとは愛するドワーフのキーリを亡くしたエルフの娘タウリエルにレゴラス父が投げかけた言葉から、レゴラス父も妻を失った辛さを今なお抱えているのが伝わってきて、長命のエルフが愛を知ってしまうことの恐ろしさを感じた。ここは映画のオリジナルだけれど、よかったと思う。
    3作を観終わるまでに随分時間が空いてしまったので、物語の筋の理不尽さみたいなものはうっすら感じつつも、何がどうそう感じさせるのかは忘れてしまったため、純粋に娯楽映画として楽しめたのはよかったのかもしれない。

  • RPGでもシリーズもののTVドラマでもアニメでも何でもいいんだけど、最終回、エンディングを迎えるときの、あの胸がきゅーーーーーん、となる感じ。
    子供の頃は悲しくて嫌だったなぁ。今でも、良い映画、良いドラマなんか見るとたまにある。
    現実世界ではあんまりないね。
    久しぶりに会った友達に新幹線の改札とかでさよならする時とかにあるかな?

    --------
    2017/04/11 鑑賞

    前作がかなりいいところでお預けを食らったので、過呼吸気味で見ました。

    このシリーズを見るたびに思うけれど、人間の想像力って本当にすごい。
    この世界を作った原作者だけじゃなくて、それをこんな美しい映像にした美術、カメラ、演出、役者さん、すべての人の完璧な仕事っぷりに感動します。

    レゴラスが、自分の恋心を押しつけるでもなく、とっても大人な対応で驚いた。なんて器の大きないい奴なんだ。

    「金の持つ毒を軽んじてはいかん」
    というガンダルフの警告は、別世界を生きる私たちにも言えることだなぁ、と思って見てました。
    お金がからんだ事件や争い、跡を絶たないですもんね・・・
    自分は絶対大丈夫、って思っちゃいかん! ←ガンダルフの声で読んでください。

    エンドクレジットが流れると、「ああ、お疲れ様・・・」と、長旅を終えた後のなんとも言えない気持ちがじわー。
    ほっとするような、寂しいようなこの感じ、前にも経験あるなぁ、どこだっけ・・・?と考えて、ふと気付きました。
    そうだ、RPGのエンディングを見る時の気持ちと全く同じ!

    2時間半×3本って、なんて長いんだ、と思っていたけど、RPGをその時間でやり終えたと思えば、むしろ短い方かもしれません。

  • 3部作の完結編。
    戦闘シーンが。長い…。
    先輩の言う「かっこいい」が最後までよくわからず。
    だれか好みの俳優でもおったのか?
    そして、これも先輩の言う「ハッピーエンド」なのかが疑問。死んじゃったじゃん。いっぱい。
    でもこれで『指輪物語』が読みやすくなったのは間違いないと思う。


    ***
    ホビット族のビルボ・バギンズは、ドワーフやエルフたち仲間とともに、壮大な戦いのど真ん中へ。試される友情と絆、そして戦いの先には感動のラストが…。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズへと繋がる壮大な物語「ホビット」シリーズ完結編。

  • WOWOW/アメリカ/2014年/ピーター・ジャクソン監督/マーティン・フリーマン出演

    派手な集団戦になるがCGで大雑把な展開。よく出てくる空中の橋も慣れてきた。「ロード・オブ・ザ・リング」時代だと感激したんだろうけどね。

  • 騒動のきっかけにもなっているドワーフたちが本当にノープランで、ずっとイライラしながら見ていました。
    特にトップがダメダメで、案の定最後も「策はある!」とか言っておいて「策」じゃなくて「思いつき」に過ぎず、周囲に迷惑をかけて終わった感じでした。

    とにかく映像はキレイだし、カメラワークも良いし、素敵なお話なのだろうと思うけれど、自分はハマれずに終わったシリーズでした。
    種族のなかでは、人間のトップのおじさんが一番良かったな。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・合戦シーンの迫力は大したもの。ネタが少ないからか冗長とも思えるロングショットが散見されたが、それほど不快ではなく、状況に没入する助けとなった。

    【目次】

  • ネットで視聴(英語字幕)

    原題:The Hobbit: The Battle of the Five Armies

    最後はちょっと感動的。
    8時間にわたって見続けただけのことはあったかな。

    映画「ホビット」のなかで使われる英語は、中世騎士物語とかの古めかしい英語を踏襲しているようで、なかなか難しい。
    トーリン・オーケンシールドとバルドとの会話とか。
    エルフの話す言葉とか。

    アイヴァンホーとかに出てきそうな言葉使い。

    逆にビルボ・バギンズの会話は平易。

    平民の言葉と、貴族や騎士の言葉の違い。
    ここらあたりがわかると、もっと面白かったかもしれない。

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