ハムレット(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2年ぶり2回目の読了。
    不朽の名作で時代を問わず読まれ続けている作品だけど、逆に悲劇すぎて、どうしてこんなにも悲劇が続く作品が愛され続けてるんだろう、って不思議になってしまう。
    作品が評価される理由ももう少し深掘りが必要かもしれない。年齢重ねてから読むと違うのかな。どうだろう。

  • ストーリーを追うだけで楽しい読書ではなかった

  • 初めてシェイクスピアの作品を読みました。

    それまでシェイクスピアを小説家だと思っていましたが、劇作家であることを恥ずかしいことに今になって知りました。

    そういうわけでハムレットを読んでいて、やはり劇調のセリフ、ストーリーであることがシェイクスピアの解説を読む前から感じられました。もちろん訳者の福田恒存氏の業によるものですが。

    解説にあるのですが、どうしても無意識に人物の性格や心理を合理的に理解しようとしながら読んでしまうので、登場人物の支離滅裂な行動に違和感がありました。

    作品を演劇で観るときっと本当の魅力を味わえるのでしょう。

  • 4大悲劇作品の1つ
    1600年頃の作品、日本では関ヶ原の戦い
    さすがヨーロッパは進んでいた

  • 劇中劇もあり、歌もあり、墓、宴、決闘、船、花飾り、最後に葬送行進曲、道化、亡霊、言葉遊び、憎悪、恋路、友、不倫。これまでになく沢山詰め込まれているが、とっ散らかっているとはギリ思わなかった。ぜひ劇で観たい。

    最後、ハムレット王子と共に死のうとしたホレイショーをハムレットが止める場面が一番好きかも。ハムレットが一本取ったら杯に真珠を入れるような装飾過多な行為はハムレットが忌避するだろ、と思ったら、セリフではなく行動で拒否していたのも面白い。

    最後ホレイショーのセリフ「不倫、非道、血生臭い所行の数々、それに引き続いて起こった偶然の裁き、過ちの殺人、また、挑まれて余儀なくもくろんだ殺戮、すべては、的を射損じた悪巧みが、とどのつまり、それ、こうして張本人の頭上にふりかかってまいった始終の仔細。何もかも、ありのままにお伝えいたしましょう。」が要約となっている。シェイクスピアでは時々劇の締めとしてこういったセリフが使われる。

    ハムレット さ、隠れんぼだ。もういいぞ。(いきなり駆け出す。一同後を追う)
    それは鬼ごっこw

  • シェイクスピアの四代悲劇の一つ。
    一番の悲劇はヒロインのオフィーリアだろう。
    身分の違いからハムレットに恋心を抱くことを身内には止められ、かと思えばハムレット本人からは罵詈雑言を浴びせられる。
    加えて、父親の死とハムレットのイギリス左遷で愛する人2人を同時に失ったようなもの。
    純粋無垢な彼女だけに受けた心理的ダメージは相当なもので、実際後半では気が狂ったような描写されている。
    そして原因不明の死。
    湖で花冠を作っていたときにあやまって転落したことによる溺死だと思われるが、真相は定かではない。
    『真面目なやつが損をする』という言葉はふさわしくないが、オフィーリアにはなにかえも言われぬような不憫さを感じた。

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著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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