やつがしら [Kindle]

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 7
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感想・レビュー・書評

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  • 円城塔の作品を初めて読んだ。ブクログの感想に読みやすいとあったので入門編としていいかもしれないと思ったのと、「新しい頭が必要だった」という冒頭文に惹かれて読んでみた。理系やSFに疎い私には、想像力が及ばない所もあったが、(私が円城塔への関心を強めたのは、『文字渦』というタイトルが気になってだったので、その『文字渦』を筆頭に)他の円城塔の作品も読んでみたくなった。

  • まさにSF短篇。
    創造力を金で買う時代。頭を買い換えアップデートしていくことが頭を使うということと同義。それはサブスクのように月額料金を払うことで創造性を手にする。「頭を使う」「創造性」の意味合いは変わっても、今も昔もお金が必要だということは変わらない。ヒトの本質も。

  • 電子書籍。SFショートショート(単話)。円城作品としては、かなり読みやすい部類。テレビや電話ならいざしらず、その部分を容易に新調するのはちょっと。かなり抵抗がある。私もたぶん、ご両親と似たような反応をする。

  • 2017-6-16

  •  あるアイデア一個だけを基点として書かれた小説だと感じた。一目で現実との差異が理解できる世界観が提示され、主人公が不満を垂れ流す形でそのディテールが描かれていく。
     ストーリーとしての面白みはともかくとして、さすがだと思わせる作品だった。

  • 円城塔の短編。短いのでさくっと読める。
    著者の持ち味の奇想のアクはそこまで強くなく、比較的読みやすい部類に入っていると言えるだろう。寓話的に読もうとすれば、多くの解釈が成立しそうな感じだ。
    親と子の間のディスコミニュケーションというか、すれ違い、世代間の認識のズレなどがよく表現されている。

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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