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感想・レビュー・書評
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円城塔の作品を初めて読んだ。ブクログの感想に読みやすいとあったので入門編としていいかもしれないと思ったのと、「新しい頭が必要だった」という冒頭文に惹かれて読んでみた。理系やSFに疎い私には、想像力が及ばない所もあったが、(私が円城塔への関心を強めたのは、『文字渦』というタイトルが気になってだったので、その『文字渦』を筆頭に)他の円城塔の作品も読んでみたくなった。
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電子書籍。SFショートショート(単話)。円城作品としては、かなり読みやすい部類。テレビや電話ならいざしらず、その部分を容易に新調するのはちょっと。かなり抵抗がある。私もたぶん、ご両親と似たような反応をする。
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2017-6-16
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あるアイデア一個だけを基点として書かれた小説だと感じた。一目で現実との差異が理解できる世界観が提示され、主人公が不満を垂れ流す形でそのディテールが描かれていく。
ストーリーとしての面白みはともかくとして、さすがだと思わせる作品だった。 -
円城塔の短編。短いのでさくっと読める。
著者の持ち味の奇想のアクはそこまで強くなく、比較的読みやすい部類に入っていると言えるだろう。寓話的に読もうとすれば、多くの解釈が成立しそうな感じだ。
親と子の間のディスコミニュケーションというか、すれ違い、世代間の認識のズレなどがよく表現されている。