なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である [Kindle]

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  • 文響社
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感想・レビュー・書評

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  • 時間術について真新しい学びはなかったが、マイクロソフト時代のエピソードは興味深かった。
    集中しなきゃいけない仕事なんかするな、という教えは、本当にそうだよなぁと思いつつ、じゃあ私はどんな仕事なら時間を忘れて取り組めるんだろうと悩んだ

  • Win95やMSIEの作者(らしい)によるもの。

    要は
    ・好きなことを仕事にするのがいいよ
    ・仕事は納期の最後でなく初めに頑張る
    ・前日に翌日のTodoリストを作る
    ぐらい?

    まあ、せやなあ、ぐらいなもんです。

  • 書かれていることは真っ当で先に8割終わらせるのが理想だけど実践していくのが難しい。

  • Windows 95を作った伝説のプログラマー、中島 聡 氏の時間術の本。彼の時間術について書かれている。先に応用問題から取り組んでかかる時間を見積もる、最初の2割の時間で8割の仕事量を終わらせる、など仕事で活かせそうな時間術がたくさん載っていて参考になった。


    以下要約
    ・「終わらない仕事」はこうなっている
    →締め切り間際にラストスパートで仕事を終わらせようとする態度(ラストスパート志向)

    ・先にやるべきは基本問題ではなく応用問題
    →基本問題はただの計算なのでどれくらいで終わるか時間を見積もれるが、応用問題は一瞬でわかることもあれば果てしなく時間がかかることもある。なので、先に応用問題から取り掛かることで正確に仕事を見積もる。

    ・最初に頑張るアメリカ人と最後に頑張る日本人

    アメリカ人→朝早くから働いて夕方5時、6時には帰って家族との時間を過ごす。

    日本人→夜遅くまで会社に残ることが美徳とされているため、朝早くから働いても強制的に夜遅くまで働くことになる。仕事より家族を優先するとやる気がないように思われる。

    ・「なるはや」をやめれば緊張感が生まれる
    →日本のなるはや病(締め切りは明示しないけど、とりあえず早めにやってくれると助かるのでなるべく早くやってくれ)という締め切りのない曖昧な指示も終わらない仕事の原因。

    →アメリカではどんな仕事も必ず締め切りが設けられる。締め切りがあるから効率化を考え、その結果生産性が上がる。

    ・「余裕を持っておけばよかった...」
    →「スラック」という。スラックがない状態が続く(睡眠不足、徹夜などが続く)と、人はどんどん生産性が落ちる。

    ・結局、なぜあなたの仕事が終わらないのか
    ①安請け合いしてしまう
    ②ギリギリまでやらない
    ③計画の見積もりをしない

    ・その仕事は、本当に間に合うのか?
    →まず、仕事のリスクを自分で測り、締め切りまでに終わらないことが分かれば上司にすぐに報告する。

    →最初から100%のものを作るのは不可能なので、70%以上のクオリティのもの(プロトタイプ)を作りで一度チェックしてもらう。全ての仕事は、必ずやり直しになる。

    ・待ち合わせ30分前に、スタバでコーヒーを飲め
    →仕事を締め切り前に終わらせることは大前提。「締め切りの前に締め切りがある」と考えなければならない。

    ・ルーがなくてもカレーは作れる
    →「困難は分割せよ」by デカルト

    →ビル・ゲイツ「その問題とこの問題は独立している」

    ・時間を制する者は、世界を制す
    ①リスクを測定できる
    ②目に見える形のもの(プロトタイプ)を素早く作ることができる
    ③誤差に対応できる

    ・嫌なことをやりたくなければ効率化するしかない
    →予習こそ最強の時短
    →やりたいことをやるためには、やりたくないことを速攻で終わらせるしかない

    ・まずは「締め切りは絶対に守るもの」と考える
    ①「まずはどのくらいかかるかやってみるので、スケジュールの割り出しのために2日ください」と答えて仕事に取り掛かる(見積もりをするための調査期間をもらう)
    ②その2日をロケットスタート期間として使い、2日で「ほぼ完成」まで持っていく
    ③万が一、その2日で「ほぼ完成」まで持っていけなかった場合、これを「危機的な状況」と認識してスケジュールの見直しを交渉する

    →2割の期間で8割の仕事を終わらせてしまう

    →考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えてくださいり崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるのです。

    →仕事の提出を前倒すのではなく、取り掛かりの時期をこそ前倒す。

    ・徹夜は仕事がノッているときにしろ

    ・仕事を最速で終わらせてはいけない
    →仕事を早く終わらせることよりも、仕事を安定して続けることを意識すべきです。結果、焦って仕事をしていた時よりも早く、しかも高い完成度で終わるようになるのです。

    ・界王拳を使ってメールを返す必要があるか?
    →集中力を上げるために必要なことは、マルチタスクを放棄すること。マルチタスクこそ、仕事が進まない理由の最たるものです。

    ・朝が最強である3つの理由
    ①外部要因の締め切りが設定できる(擬似的な締め切りを意図的に作れる)
    ②メールをチェックする必要がない
    ③話しかけてくる人がいない

    ・結局、ロケットスタート時間術とは何なのか
    ①すべての仕事をスタートダッシュでこなして、絶対に終えられる納期を導き出す
    ②最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には、仕事量の8割を終える
    ③最初の2割の期間で8割の仕事が出来なかったら、期限を延ばしてもらう
    ④「仮眠をとる」と「マルチタスクをやめる」で、仕事の効率を上げる

    ・目的があれば、勉強はたやすい
    ①大きな仕事は縦に切り分ける
    ②複数の仕事が並行するときは、1日を横に切り分ける
    ③それでもダメなら納期延長を申し出る

    →目的のない勉強はするな。勉強のための勉強に意味はない。

    「時間を制する者は、人生を制す」

  • タイトルに当てはまる人々への著者の、変わって欲しいという思いが溢れる本でした。
    時間の使い方がへたで、このタイトルが刺さる人は、変わらなきゃって前向きになれる本だと思います。

    【瞬読アウトプット:毎分8500文字】
    待ち合わせや締め切りの考え方がガラッと変わる→人生も変わる本
    10時に駅前で待ち合わせなら、5分前に着くようにする、のではなく近くのスタバに9時30分にはついて一服している。30分前なら、電車が遅れてもだいたい対処できるから。電車遅延のリスクなど、あらゆるリスクをある程度見積もって回避する。
    ロケットスタート(見積)時間術。ラストスパートは諸悪の根源【取り掛かりを前倒しする】
    仕事にかかる2割の時間で8割終わらせる。(最初の2割で仕事の進捗が思わしくなかったら、軌道修正や上司に相談もできる)コーヒーを淹れたりしないで、仕事のみに集中すること。乗っている時なら徹夜も効果的。あとの8割は流し。仕事の質を高め、次の仕事の準備にあてる。
    一日も、2割(午前中)にその日の仕事を8割終わらせる。午後はメールチェックや電話、会議、マルチタスクにせず、一つずつこなしていく。
    昼寝は18分。アイマスクや環境を整えて自分の最適な昼寝時間を割り出す→夜の二時間に匹敵する昼寝
    長期プロジェクトは仕事を縦にきれ。例)1年を4か月で割る
    平行して進む仕事は1日を横に切る。例)朝昼晩に分ける

    翌日の仕事の準備は、前の日の夜から。タスクリストを作っておく。15分で終わる仕事に分割する。
    終わったらチェックしていく。
    仕事は楽しくやりたいものを!目標を持って、仕事をすること

  • ロケットスタート仕事術を確立するようになった原点として、夏休みの宿題を夏休み開始早々に終わらせて後は遊んだ経験を紹介している。自分もまったく同じことをやっていたので読みながらニヤニヤしていた。そうか仕事でもやってみるのも面白そうだなと思った。

  • 薄々わかっていたけど、胸が痛いよ!

  • 仕事に対する日本人とアメリカ人の考え方などを基に、仕事のスピードを上げるための方法を述べている。多くの人が見落としがちな仕事の考え方やそれを改善するための「ロケットスタート時間術」を学ぶことができる。仕事に関する能力はあるけど、イマイチ成果に手ごたえがない人などにおすすめの一冊。

  • 仕事が終わらないのは、遅れてもいいと思っているから。

    ①締め切りを絶対守るとすれば、ラストスパートや取り掛からず納期の見積りはできない。
    ・本当に遅れられない待ち合わせであれば、経路や所要時間を調べ、早めに着くようにするはず
    ・どんな仕事もやってみないと分からない部分があり、ラストスパートでは間に合ったとしてもやっつけ仕事になる
    ・簡単と思っていても、後半の難しい「文章題」に時間がかかる場合ある

    ②全ての仕事はやり直しになる
    ・どんなに頑張っても、その人のその時の100%にしかならない
    他の人の100%ではないから、人に見せたらやり直しになるのは当たり前。だから評価を恐れることはない
    ・やり直しを減らすためには、プロトタイプを最初に見せて意見をもらうこと
    ・頭の中の計画に時間をかけるより、大枠が描けたら動きながら修正、できたプロトタイプを見せてやり直した方が速い(やらずにわかることより、やって分かることの方が多い)
    ・プロトタイプは机上の論理に勝る

    ③知識はやりながら、調べて身につける
    ・必要は成功の母
    ・役に立つだろうの勉強では身につかないが、やりたいことをやる過程で調べることで知識は身につく
    ・好きなことをやるために調べたことは、勉強しなくても身についている

    ④最初の2割の時間を全力疾走して、8割の仕事を終わらせる
    ・全力疾走の仕事とは、息をする間もなく仕事をしている状態
    ・長期の仕事も分割して、締め切りを区切り、全力疾走する
    ・息を止めて全力疾走は続けきることはできないので、流す時間を作る
    流す(余裕を持つ)時間を作るために、全力疾走で最初に8割の仕事を終わらせる

  • ラストスパートでなく、ロケットスタート。まず、全体を俯瞰できる8割の成果を、2割の時間でやり切ることに集中せよ、とのメッセージ。に加えて、仕事への取組姿勢についての考えを論じています。

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著者プロフィール

エンジニア・起業家・エンジェル投資家。早稲田大学大学院理工学研究科修了・MBA(ワシントン大学)。1985年に大学院を卒業しNTTの研究所に入所し、1986年にマイクロソフトの日本法人(マイクロソフト株式会社、MSKK)に転職。1989年には米国マイクロソフト本社に移り、ソフトウェア・アーキテクトとしてMicrosoft本社で Windows 95 と Internet Explorer 3.0/4.0 を開発。Windws95に「ドラッグ&ドロップ」と「(現在の形の)右クリック」を実装したことによって、両機能を世界に普及させる。後に全米ナンバーワンの車載機向けソフトウェア企業に成長するXevo(旧UIEvolution)を2000年に起業し、2019年に352億円(3億2000万ドル)で売却。元EvernoteのCEOが立ち上げたmmhmmの株主兼エンジニア。現在はフルオンチェーンのジェネラティブアートの発行など、Web3時代の新たなビジネスモデルを作るべく活動している。堀江貴文氏に「元米マイクロソフトの伝説のプログラマー」と評された。

「2023年 『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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