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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (573ページ)
感想・レビュー・書評
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12編の短編、今までのヒロインに一人ずつフォーカスしながら過去から現在までの怪異絡みだったりそうでなかったりする日常の謎を描く。穴埋めのような、おまけのような、そういう雰囲気だがストーリー上重要な部分もあり読み落とすと物語が噛み合わなくなるので注意。それでいて、思いの外この短編集がセカンドシーズン以降で一番面白いのではないかという気も。ほとんど次巻以降の伏線張りと既刊の伏線回収のようなシリーズの連続性が強い作品が続いたので、短編集で比較的独立しているのが読みやすく、鮮やかに思える。
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小説には二種類あるんじゃないかって考えている。
「面白い話」と「どうでもいい話だけど面白い」って二つが。
西尾作品は、というか化物語系は後者で、なんか大したことはやっていなように見えるんだけど面白い。って凄い小説。
本作もどちらかと言えばやる気がない主人公が色々と巻き込まれていくって話なんだけど、他の話に比べれば、阿良々木君が主体になっていく話。日常ミステリー風な展開は、世界観としてはクローズドでありながらも、どうなるんだろう? って興味を惹かせられながら読み勧められる。
万人におすすめか? って言われれば疑問かもしれないけど、面白い話ではあると思う。少なくとも自分にとっては。
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