武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで (角川選書) [Kindle]
- KADOKAWA (2016年6月25日発売)
本棚登録 : 4人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (353ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
鎌倉期・南北朝期・室町期・戦国期について、鎌倉第6代将軍〈宗尊親王〉、鎌倉時代末期から乱世を切り開いた〈足利尊氏〉、関東管領の家宰でしかない〈太田道灌〉、流浪の歌道師範ー羽林家〈冷泉為和〉の4人を通して、どのように和歌が武士に染み渡り活用されたのかを解説しています。朝廷や幕府の権威凋落が進み、領国支配に心を砕いた大名は和歌を大いに利用しました。種まかれた文化が国人層に浸み渡った時、歌会の場で行われたのは、派閥形成や配下の統制、果ては一揆といった政治でした。中世を知る上で、価値ある一冊です(2016年)
全2件中 1 - 2件を表示