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- / ISBN・EAN: 4988105072053
感想・レビュー・書評
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ユズが結構いける
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2017/10/29
もっとコメディなのかと思ったら意外と人情派だった。
出てる人がとにかく豪華だけれど、その割には、という感じ。 -
お金を稼ぐのは、何のためなのか?
を史実を基礎にして、
先代甚内/山崎努が ケチで守銭奴と言われていたが、
宿場のために、お金を貯めていたことがわかる。
甚内/妻夫木聡は、宿場のために 先代のためていたお金と
全財産を 宿場のために拠出する。
眼が悪いと言うことを、実にたくみに演技する。
いつもの 妻夫木の泣き顔はなく、さわやかで、穏やか。
兄だった穀田屋十三郎/阿部サダヲは、養子に出されて、
先代を恨んでいたが、なぜ養子に出されていたのかを知る。
また、宿場のために、お金を出そうとしてことは、
父親譲りだったのだ。
仙台藩の萱場杢/松田龍平の官僚的な雰囲気、
そして、のっぺらした表情が実に巧み。
この物語のなかでは、悪役を演じきった。
そのことで、お殿様が 光り輝くのである。
竹内結子の気っぷのいい女将さん役も、いいなぁ。
時代劇でこんな風なストーリーを今の時代につくることが、
非常に、すばらしい。 -
コメディーかと思って油断してたら泣いてしまった
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阿部サダヲ主演だし、『ちょんまげぷりん』の中村義洋監督作品だし、『超高速!参勤交代』ばりのコメディーかと思いきや、意外に真面目なお話で、しかも実話(史実)。しかもしかも、この封建時代にこんなに民主的な運動を興す町人たちがいて、正義感を持ったお上がいたなんて。次々と発生していくトラブルを克服し、皆で協力していく様の見せ方はさすがに上手い演出。せっかくの美談なんだから、こんなタイトルじゃなく、またところどころにコメディー要素を混ぜたりせず、ストイックに演出した方が良かったかも。現代人には理解できないこの時代の価値観に出会える良作なったはず。☆3
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wowowで。
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笑って、泣いて、緊張して、溜息がもれて。
あらゆる感情をたっぷり堪能した。
1766年、仙台藩、吉岡宿。
百姓たちが困窮し、夜逃げが絶えない小さな宿場町。
町の窮地を救うため、茶師の菅原屋篤平治、造り酒屋の当主・穀田屋十三郎が奇策をたてる。
それは、殿様にお金をを貸し、利息を町のために使うという案だった。
ところが、千両(3億)はなかなか集まらず、2人は奔走する…。
お金のことや、ストーリーのナレーションなど、わかりやすく、時代背景を知らずとも素直に楽しめる。
出だしの馬を取られるシーンからコミカルで楽しい。茶畑できたろうさんが「あっぱれ!」と叫ぶシーン(素敵なやまびこ!)や、百姓達にキラキラ尊敬の念で見つめられる寺脇さん(好きすぎて何度も視聴!)など、静かな可笑しみを含むシーンが沢山あってたまらなかった。キャラクターがたっているのかなぁ。それぞれの登場人物が魅力的だった。
笑って笑って…と思いきや、松田龍平の萱場財政司に緊張し、力が入ったり、妻夫木&阿部サダヲの兄弟物語に涙したり。さらに、物語の核心に迫り出すと、様々な伏線に気がつき、あぁー、あれはそういうことだっのかと胸打たれ…2回目は確かめるような視点で楽しめた。
はじめのシーンは見方が変わる。
こうして何度も楽しめる映画が好きなので、嬉しい。
最後に、現在も続く酒場が映されたとき、すごいなと思った。実話ということにさらに感動。
テロップを見て、中村義洋監督と知り、嬉しくなる。
羽生結弦くんの殿様も華麗で素敵だった。
磯田さんの原作、読んでみたい。 -
己のことより宿場のこと。
浅野屋さんの家族の誤解が解け、兄弟のわだかまりもとけてよかったな。
これが実話ってすごいことだ。