殿、利息でござる! [DVD]

監督 : 中村義洋 
出演 : 阿部サダヲ  瑛太  妻夫木聡  竹内結子  寺脇康文  きたろう  千葉雄大  橋本一郎 
  • 松竹
3.57
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感想 : 126
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105072053

感想・レビュー・書評

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  • ユズが結構いける

  • 2017/10/29
    もっとコメディなのかと思ったら意外と人情派だった。
    出てる人がとにかく豪華だけれど、その割には、という感じ。

  • お金を稼ぐのは、何のためなのか?
    を史実を基礎にして、
    先代甚内/山崎努が ケチで守銭奴と言われていたが、
    宿場のために、お金を貯めていたことがわかる。
    甚内/妻夫木聡は、宿場のために 先代のためていたお金と
    全財産を 宿場のために拠出する。
    眼が悪いと言うことを、実にたくみに演技する。
    いつもの 妻夫木の泣き顔はなく、さわやかで、穏やか。
    兄だった穀田屋十三郎/阿部サダヲは、養子に出されて、
    先代を恨んでいたが、なぜ養子に出されていたのかを知る。
    また、宿場のために、お金を出そうとしてことは、
    父親譲りだったのだ。
    仙台藩の萱場杢/松田龍平の官僚的な雰囲気、
    そして、のっぺらした表情が実に巧み。
    この物語のなかでは、悪役を演じきった。
    そのことで、お殿様が 光り輝くのである。
    竹内結子の気っぷのいい女将さん役も、いいなぁ。
    時代劇でこんな風なストーリーを今の時代につくることが、
    非常に、すばらしい。

  • コメディーかと思って油断してたら泣いてしまった

  • 悪くないけど、テレビな感じ

  • 阿部サダヲ主演だし、『ちょんまげぷりん』の中村義洋監督作品だし、『超高速!参勤交代』ばりのコメディーかと思いきや、意外に真面目なお話で、しかも実話(史実)。しかもしかも、この封建時代にこんなに民主的な運動を興す町人たちがいて、正義感を持ったお上がいたなんて。次々と発生していくトラブルを克服し、皆で協力していく様の見せ方はさすがに上手い演出。せっかくの美談なんだから、こんなタイトルじゃなく、またところどころにコメディー要素を混ぜたりせず、ストイックに演出した方が良かったかも。現代人には理解できないこの時代の価値観に出会える良作なったはず。☆3

  • wowowで。

  • 笑って、泣いて、緊張して、溜息がもれて。
    あらゆる感情をたっぷり堪能した。

    1766年、仙台藩、吉岡宿。
    百姓たちが困窮し、夜逃げが絶えない小さな宿場町。

    町の窮地を救うため、茶師の菅原屋篤平治、造り酒屋の当主・穀田屋十三郎が奇策をたてる。

    それは、殿様にお金をを貸し、利息を町のために使うという案だった。

    ところが、千両(3億)はなかなか集まらず、2人は奔走する…。

    お金のことや、ストーリーのナレーションなど、わかりやすく、時代背景を知らずとも素直に楽しめる。

    出だしの馬を取られるシーンからコミカルで楽しい。茶畑できたろうさんが「あっぱれ!」と叫ぶシーン(素敵なやまびこ!)や、百姓達にキラキラ尊敬の念で見つめられる寺脇さん(好きすぎて何度も視聴!)など、静かな可笑しみを含むシーンが沢山あってたまらなかった。キャラクターがたっているのかなぁ。それぞれの登場人物が魅力的だった。

    笑って笑って…と思いきや、松田龍平の萱場財政司に緊張し、力が入ったり、妻夫木&阿部サダヲの兄弟物語に涙したり。さらに、物語の核心に迫り出すと、様々な伏線に気がつき、あぁー、あれはそういうことだっのかと胸打たれ…2回目は確かめるような視点で楽しめた。

    はじめのシーンは見方が変わる。
    こうして何度も楽しめる映画が好きなので、嬉しい。

    最後に、現在も続く酒場が映されたとき、すごいなと思った。実話ということにさらに感動。

    テロップを見て、中村義洋監督と知り、嬉しくなる。

    羽生結弦くんの殿様も華麗で素敵だった。

    磯田さんの原作、読んでみたい。

  • 虐げられた庶民が知恵と勇気で殿様をギャフンと言わせる痛快時代劇かと思ったけどそうではないんです。
    庶民からも利息を催促されちゃう、ゆるい殿様が実は愛される君主、みたいな話かとも思ったけど、そうでもなかったんです。

    もちろん、阿部サダヲやきたろう、西村雅彦らが出ていますので、どこか とぼけた感じのユーモラスな映画には違いありません。

    この作品の中村義洋監督は、ほかに「フィッシュストーリー」「白ゆき姫殺人事件」といった作品を監督しています。
    普通の人たちがちょっとの勇気で一歩前へ進んで、もみくちゃにされながら、意外な人物に助けられたりもして、最後は大団円を迎える。
    という話の描き方がとても上手な監督さんです。役者のキャスティングも上手です。

    金も地位も権力もない、友達に凄い奴がいるわけでもない。ましてや隠れた能力なんかもない。
    普通の人が悪戦苦闘していいとこまでいくんだけど、やっぱりあきらめたところから、もうひと踏ん張りして、
    大団円を迎える、この作品もそんな映画でした。
    ふざけたタイトルの割りに感動を味わえる映画です。

    舞台となる吉岡宿の人たちは町をよくしたいけど手詰まりでどうしようもないと皆諦めています。
    映画のテーマは初めに十三郎から助力を求められた菅原屋が苦し紛れに言ったアドバイスにあります。
    「一人ひとりが一生懸命やるしかないんじゃないですか?」

    業突張りの金貸しも、冷徹非常の役人も、人には見せないところで実はいい奴だったという心意気に感動を覚えます。
    金貸しの浅野屋は激しい取立てで有名だったけど、実は貧乏人からは取立てないばかりか、夜逃げせざる得ない人には餞別を渡していたり、
    町をよくするための資金を貯めるために40年間質素倹約に努め、それでも足りない分を子々孫々まで貯めさせていました。
    冷徹非常な役人 萱場は吉岡宿の嘆願申し出を足蹴にしたり、金額を巧妙に釣り上げたりしたけど、
    全ては藩の財政を一身に背負わされていた故の行動でした。
    浅野屋はじめ吉岡宿の連中の行いが、街のため、ひいては藩のためと理解してからは、態度を一変し、殿様にまで行動を改めさせました。

    これは実話ということです。ラストシーンで現在の吉岡町と住まう人々の映像が入り、心意気が成就したことが判ります。

    熱い湯船に浸かった風呂上りに、心地よい風を受けたかのような、鑑賞して心地よい映画でした。

  • 己のことより宿場のこと。
    浅野屋さんの家族の誤解が解け、兄弟のわだかまりもとけてよかったな。
    これが実話ってすごいことだ。

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