サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • サピエンス全史読んだ。上巻最高。
    上巻:人類を科学・考古学的アプローチで掘り下げる。「何故、ホモ・サピエンスが生物の頂点に立ったのか」を明らかに。「人類は小麦の奴隷」「農業が未来志向を作った」「言語ネットワーク最強」「妄想と強欲がヨーロッパを大国にした」とか、脳汁ブシャー
    下巻:ほぼ近代史を読まされてる感覚。飽きた。
    →つまり、上巻おすすめ。

  • “2万年を経て、私たちはほんとうに幸せになったのか?”

    【認知革命】
    ○フィクションを信じる力こそサピエンスが生き残った証
    ○フィクションを作り、皆が同じルールを守り、同じ物語を信じるようになった

    【農業革命】
    ○農業は階級社会と搾取のはじまり
    ○わたしたちが小麦を栽培化したのではなく、小麦が私たちを家畜化した

    【人類の統一】
    宗教•貨幣•帝国による統一
    ○グローバルな統一は一神教の上に成り立っている
    ○お金こそ人間が作り出した一番の物語
    ○資本主義は世界で唯一成功した宗教

  • 我々ホモ・サピエンスの歴史、これからを分かりやすく記述している。これを読んで既成概念、先入観等がガラッと変化した稀有な一冊と思う。

    認知革命、農業革命、科学革命を経て現在の私たちの時代がある。その現在も大いなる進化の流れの中の一部分であるという視点を持たせてくれる。我々の進化と意識されることの少ないその陰に存在する多大な罪。

    まさに必読の書と思う。電子書籍で読んだが、やはり紙ベースで手元に置いておきたいと思った一冊。

  • この書籍には多くの論点が書かれていますが、この時期に読んでみて気になったのは、やはり貨幣についての箇所。
    先般の事件はともかく、最近、話題にあがることの多い仮想通貨ですが、先日の学びの機会やニュースサイト記事を読む中、過去にあった金本位制との類似点が複数あることに気づきました。
    そして本の全体を読み終えて感じたのは、その類似点は、サピエンスてしての進化と統合分化の歴史に由来するものであること。
    金本位制は歴史上では、失敗した過去の通貨制度と認識されているかもしれませんが、その失敗の本質を考えていけば、現在の仮想通貨の将来性や、それを決定する複数の関係者による行動結果の当たり付けも、想像できるかもしれません。

    私は、通貨が持つ「時間や場所を含め、極めて多様なモノやコトの価値を、平等に一元的に測定する」という機能を重視しているのですが、その機能が成立してきた過程を通じ、サピエンスが歩んできた道のりが垣間見えた感覚がありました。

    以下、引用です。
    「貨幣は簡単に、しかも安価に、富を他のものに換えたり保存したり運んだりできるので、複雑な商業ネットワークと活発な市場の出現に決定的な貢献をした。貨幣なしでは、商業ネットワークと市場は、規模も複雑さも活力も、非常に限られたままになっていただろう。
    (中略)
    タカラガイの貝殻もドルも私たちが共有する想像の中でしか価値を持っていない。その価値は、貝殻や紙の化学構造や色、形には本来備わっていない。つまり、貨幣は物質的現実ではなく、心理的概念なのだ。貨幣は物質を心に転換することで機能する。」

  • 果てしない希望の源泉と感じた。虚構がある限り、私たちは把握できる時間軸の中で何にでもなれる。
    昔よりも進化しているとか、後退しているとかはとても小さいことで、変わり続けることに対し、事後的にその時点の判断で評価が下るのだと思う。

  • 人類史をざくっ、ざくっと俯瞰していく、その切れ味に惚れ惚れとする。サルは、サルが好きなのね。人間は自分が好き。それを人類という大きさまで広げたのは、野心的。若い学者ならではの、意欲作だ。サピエンスをフェアに論じようという姿勢も好ましい。傲慢なサピエンスに鉄槌を!と容赦がない。それはこの通史を貫く。歴史の特殊位置にあるイスラエルの若き学者ならではのスコープなのかもしれない。
    やはりホモサピエンスだけが残るまでの、前古代の話が興味深い!

  • 神やイデオロギー、国家といったあらゆる概念は『フィクション(虚構)』に過ぎないと喝破する意欲作。

    ハラリ氏はこれらのフィクションについて、支配層が大衆をまとめるために(時に搾取するために)生み出したプロパガンダで騙されないように、と警笛を鳴らしているわけではない。

    これらのフィクションが人々の協力を促して秩序を維持し、集団の生存戦略にも寄与していることにこそ、注目したい。シキタリ、ルールなどのフィクションを盲信するのではなく、誰が、いつ、何のためにこのフィクションを生み出したのか?をこの本で辿ることで、それが機能する面と不必要な面を見極めようとするキッカケとなり、その境界線を考える視座にしたい。

  • 素晴らしい本、人がどう進化してきたかを順を追って説明していく。
    人がどのようなものに基づいて生きてるかを考えるいい機会になる。

    サピエンスは共同の空想を信じることで大人数でも協力できる
    狩猟民族は農耕民族よりも健康的、長寿
    数多くの大型動物を絶滅させてきた
    サピエンスが小麦に家畜化された
    小麦の栽培に改良を重ねた結果後戻りができなくなった
    農耕により未来の概念を手に入れた
    未来を心配するのはそれに対する手を打てたから
    ロマン主義的消費主義の神話を心の底から信望している
    数は複雑な社会で必要とされるようになった
    カーストや階級の維持のために様々な神話(科学的も)作られる
    偶然による差別が科学的研究により強化される
    生物学的作用性は可能にし、文化は禁じる
    帝国により固有の文化が失われていった
    帝国では被支配民への差別、地位の付与、支配者の入れ替わりが起きる
    貨幣、帝国、宗教
    科学革命とは無知の革命である
    世界は成長するという信用によって経済が発展していった
    資本主義は経済は成長するという一つの倫理体型
    産業革命の国家と市場が個人を作り出した

  • 個人的には上巻は面白かったけど、下巻になってかなりトーンダウン&ペースダウン。サピエンス全史という意味では下巻も非常に意味はあると思うのだけど、どうにもくどい印象でした。

  • 人類がいかに、想像力を頼りに生き抜いてきたかがわかる。そしてそれによって生み出された悲劇も。

    目から落ちた鱗の数がいちばん多かった本。

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著者プロフィール

歴史学者、哲学者。1976年イスラエル生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻し博士号を取得。現在、ヘブライ大学で歴史学を教授。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』。

「2020年 『漫画 サピエンス全史 人類の誕生編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ユヴァル・ノア・ハラリの作品

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