デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論―潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋 デービッド・アトキンソン 「新日本論」シリーズ [Kindle]
- 東洋経済新報社 (2016年12月9日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (293ページ)
感想・レビュー・書評
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日本はまだまだ潜在能力を発揮していないことには賛同する。大好きな日本だからこそする愛のムチだ。やればできる子たちばかりなのに。もっと力を合わせればみんなで幸せになりそうな気もするのだけど。
(続きはブログで)
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論点は良い 「人口動向」→「経済動向」
日本は人口増加時代のシステムを墨守
売上確保 ダンピング・賃金抑制・売上減の悪循環
撤退も再編もできない ずるずる生産性低下
1.生産性をテーマに 切り口が斬新 Dataが基本
①農業の生産性P134
②サービス業の生産性P136
⇒どちらも初めて見る分析!
2.バブル後遺症
経費削減を優先→投資の抑制→生産性の低迷→30年停滞 -
これだけの内容ならもっとページ数が少なくても良いような感じ。同じことの繰り返しが多い。主張にも同意できないことが多い。
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内容は良いものであったが同作者が後に書いた『日本人の勝算』とかぶる部分が多かった。
本書の最新版が『日本人の勝算』という位置づけなのだろうか。
この本より最近の情勢を反映している『日本人の勝算』をおすすめする。 -
著者の指摘について、
1.日本は生産性が低い
2.過去の日本の経済成長は人口ボーナスの結果
という2点は同意。というより10年以上も前に履修した大学の授業で取り上げられていた。なので「生産性を上げる必要がある」という提言にはもろ手を挙げて賛成である。
この手の話では議論の作法には構造的な問題があると感じていて、マスコミや(トピックを専門としていない)大学の教授でも「コメンテーター」という名の有識者もどきが論点の明瞭化の邪魔になっている。筆者が本書の中で逸話として取り上げている相手もこのような手合いなのであろう。
筆者の問題提起には価値がある半面、「投資家」が「経営者」に圧力をかけることで生産性が向上するという主張に対しては首をかしげたくなる。というのも、ずいぶん前から日本の株式市場の主役は外国人投資家であり、彼らは株価を通して日本企業と経営者に圧力をかけているからだ。
なぜ、圧力をかけられた経営者が生産性を向上できないかについて、筆者にはさらなる分析を期待したい。
あ、日本人のマニュアル癖はよくわかります。マニュアルに従うこと自体は悪いことではないが、日本人って実は「マニュアルを作成する=標準化する」ことが苦手なんですよね。業務の本質を理解して、それをマニュアル化(標準化)できない人には、マニュアルを改善、更新することができないため硬直化する。 -
はじめに
第1章 日本はほとんど「潜在能力」を発揮できていない
第2章 「追いつき追い越せ幻想」にとらわれてしまった日本経済
第3章 「失われた20年」の恐ろしさ
第4章 戦後の成長要因は「生産性」か「人口」か
第5章 日本の生産性が低いのはなぜか
第6章 日本人は「自信」をなくしたのか
第7章 日本型資本主義は人口激増時代の「副産物」に過ぎない
第8章 日本型資本主義の大転換期
第9章 日本の「潜在能力」をフルに活用するには
おわりに -
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